もう忍耐の限界-ウーバーと交渉のタクシー会社、進展なく株価急落

  • シンガポール最大のタクシー会社、コンフォートデルグロ株が急落
  • ウーバーは多地域で複数の競合に「包囲されている」-グラブ社長
Photographer: Nicky Loh

シンガポール最大のタクシー会社コンフォートデルグロが4カ月で5億シンガポール・ドル(約420億円)の時価総額を失った。配車アプリの米ウーバー・テクノロジーズとの合弁計画を巡り投資家がしびれを切らしたようだ。

  コンフォートデルグロはこのままいけば、シンガポールで今年2番目に大きく下げた株式となる。同社はウーバーと提携の可能性について協議していることを8月に明らかにしたものの、その後は一切の発表がない。

  コンフォートデルグロの時価総額は年初来で12億米ドル(約1360億円)減少。同社のタクシー事業に関する懸念が主に響いている。

  OCBCインベストメント・リサーチのアナリスト、ユージン・チュア氏は11月29日のリポートで、コンフォートデルグロ幹部が年内にウーバーとの話し合いが終わりそうだと「示唆した」が、その後は何の進展もないと指摘。

  たとえ合意に至っても、配車アプリで東南アジア最大手のグラブが「迅速に対応する」可能性があるため、投資家は引き続き警戒すべきだと同氏は促した。コンフォートデルグロとウーバーの交渉が発表されるや、グラブはコンフォートデルグロのタクシー運転手を引き抜こうと積極的なプロモーションを始めたという。

  折しもジャカルタで開催されたブルームバーグの「イヤー・アヘッド・アジア」会議では、グラブのミン・マー社長がウーバーについて、今年初めて多くの地域で複数のライバルに「包囲されている」と語っている。

原題:This Taxi Company Lost 11% of Its Value While Waiting for Uber(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE