大荒れのビットコイン、先物上場を間近に控えた投資家懸念を反映か

  • コインベースでの価格、2万ドル近くまで急騰後は反落
  • 米先物業協会は適切なリスク検証を行わずに先物導入を急いだと批判
Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

仮想通貨ビットコインは間もなく、当局が規制する取引所で扱われることになる。しかし、本当にその準備はできているのだろうか。

  シカゴ・オプション取引所を運営するCboeグローバル・マーケッツがビットコインの先物を上場させる3日前となる7日、ビットコインは非常に激しい値動きとなった。米オンライン取引所として最大級のコインベース傘下のGDAX取引所では、ほんの約1時間半で価格が1万6000ドルから2万ドルに接近したが、その後急速に値を下げた。それでも年初来では16倍超値上がりしている。

  コインベースでは一時的にシステムがダウン。その後もサービスには遅れが生じた。仮想通貨を保存する財布に当たるウォレットを手掛けるトレザーはサーバーに「小さな問題」が生じているとツイートし、ビットコイン取引所最大手ビットフィネックスも数日間にわたってサービスを妨害する攻撃に遭っており、状況が最近悪化したことを明らかにした。

  CboeとCMEグループは先週、ビットコイン先物を提供する許可を得た。CMEでの上場は12月18日からとなる。プロの投資家の多くは規制されていないプラットフォーム上でのビットコイン取引に消極的だったため、当局が規制する両取引所が取り扱うことで懸念が和らぐこともあり得る。
  
  だが、この先物上場予定について、主要銀行やブローカーなどが会員の米国先物業協会(FIA)は6日の公開書簡で、適切なリスク検証を行わずに先物導入を急いだとして、米商品先物取引委員会(CFTC)に懸念を表明。ビットコイン先物を市場操作から守る監視を十分行えるかどうか疑問を呈したほか、証拠金の水準や取引制限、ストレステストやクリアリング(清算・決済)について業界から十分なフィードバックを得ていないと批判した。

  CMEの広報担当、ローリー・ビッシェル氏はコメントを控えている。Cboeは「取引監視や公正かつ透明で流動性を備えたビットコイン先物市場の成長促進に向けて、CFTCと引き続き緊密に協力することにコミットしている」と発表文でコメントした。

  コインベースでは7日、他の市場よりも約3000ドル高い価格でビットコインが取引されており、ブルームバーグ集計のデータによれば、プレミアムは過去最大となった。

  ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)の開発に2013年から携わるブライス・ワイナー氏によると、ビットコインがもたらす利益を逃すまいとして市場になだれ込む新規投資家からの需要急増をプレミアムは反映している。コインベースの利用者は先月下旬の米感謝祭直前から少なくとも30万人増え、1年で3倍近くとなった。

  ワイナー氏は「コインベースは消費者がアクセスする取引所として最大だ。他のエコシステムはついていけていない。どれほどの資金が流入しているかが分かる」と述べた。

原題:Bitcoin Wildness Highlights Worries as Futures Trading Nears (1)(抜粋)

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