日本国債の格下げ懸念沈静、CDS4カ月ぶり水準に縮小-税収増期待

Japanese 10,000 yen banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi.Bloomberg

財政悪化懸念で一時は格下げ観測も浮上していた日本国債。その信用指標は国債発行減や税収増の見通しなどを受けて、4カ月ぶりの水準まで改善している。

  CMAによると、国債保証コストであるクレジットデフォルトスワップ(CDS)5年物は衆院解散直前の9月26日、1年3カ月ぶりの高水準である41ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで拡大。10月以降は低下基調を辿り、今月5日には8月以来最低の27bpまで縮小した。

  CDSが9月に上昇していたのは、安倍晋三政権が選挙公約として、赤字補てんに充てるはずだった消費増税分の一部使途変更を打ち出し、基礎的財政収支(PB)黒字化の後退から一部に国債格下げ懸念が浮上したためだ。しかし、格付投資情報センターは11月9日、「日本の信用力を支える要因に大きな変調はみられない」として、現在「AA+」の格付けと方向性「ネガティブ」の見通し維持を発表した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、国債CDSのスプレッド縮小について、北朝鮮問題が以前より落ち着いたことに加えて、「国債発行額がカレンダーベースで減るという話が出ている」ことを挙げた。来年度は税収増が見込まれるとの報道も要因となっているという。

  ブルームバークの調査によると、主要証券会社は来年度の国債発行額は前年度から減少すると予想している。また、日本経済新聞は、緩やかな景気回復を背景に2018年度の税収見積もりが58兆円を超え、27年ぶりの高水準となる公算が大きくなったと報じている。

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