中国株の強気相場を巡る奇々怪々-過半数の銘柄が値下がり

  • 上海総合指数は16年1月から24%上昇も1427銘柄中724銘柄が下落
  • 景気減速でも大企業が有利との観測、当局の介入も一定の役割か

どんな強気の株式市場にもそれぞれ特徴があるが、現在の中国市場は実に奇妙だ。

  中国の代表的な株価指数である上海総合指数は2016年1月の安値から24%上昇したが、指数構成銘柄の過半数が同じ期間に下落している。これは少なくともブルームバーグがデータの集計を開始した02年以降の上海市場の強気相場で初めての出来事だ。さらに世界的に見て中国が大きな例外となっている様子も浮き彫りにする。
           

  1月以降に少なくとも20%上昇した他の国・地域の45の株価指数は、いずれも構成銘柄の大多数が上昇している。急上昇する一握りのテクノロジー株に依存するS&P500種株価指数に一部の投資家が不満を持つ米株市場でさえ、上昇銘柄が下落銘柄を5倍超の割合で上回っている。

  上海市場で起きているのは、時価総額の大きい企業の異常なほどのアウトパフォームが指数全体を支えるという状況だ。上海総合指数の1427の構成銘柄のうち724銘柄が下落している。

  中国の大企業が景気減速や金利上昇を最も有利に乗り切れるとの期待も乖離(かいり)を助長する一因となっており、中国当局の介入も一定の役割を果たしている可能性があるとアナリストらは指摘する。

  ただ、15年の中国株ブームの始まりとピークを予見した交銀国際の洪灏ストラテジストは、今年の強気相場が広がりを欠くことについて、「非常に弱気のシグナルだ」と分析。割高な大型株の魅力が薄れ始める状況で、上海総合指数は来年の大半を現在の水準近くかそれを下回って推移すると予想した。

原題:In China’s Strange Bull Market, Most Stocks Are Retreating (1)(抜粋)

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