ドル・円は上昇、株価上昇受けドル買い・円売り優勢-112円台半ば

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  • 朝方の112円22銭から午後に入って一時112円61銭まで上昇
  • 来週のFOMCに向け米金利上昇、ドル買いとなる可能性-野村証

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。日本株やこの日のアジア時間に取引されている米株先物が上昇したのを背景に、ドル買い・円売りが徐々に優勢となった。

  7日午後3時45分現在のドル・円は前日比0.3%高の1ドル=112円56銭。朝方に付けた112円22銭から徐々に水準を切り上げ、午後の取引終盤に一時112円61銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は一時0.2%高の1169.97と11月22日以来の高水準を付けた。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「きょうの日本株は上がり、ドル・円も戻している」と説明。「あす米雇用統計発表なので、今晩の米国株が下がらなければ、そのまま米雇用統計待ちになりそう。米賃金上昇に注目。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは間違いないと思う」と語った。

  8日に発表される11月の米雇用統計の市場予想では、非農業部門雇用者数は前月比19万5000人増が見込まれている。10月は同26万1000人増だった。失業率は4.1%と前月から変わらず、平均時給は前年比2.7%上昇と前月(2.4%上昇)から伸びが加速する見込み。

  この日の日経平均株価は反発し、前日比320円99銭高の2万2498円03銭で引けた。時間外取引の米株先物EミニS&P500は0.1%高の2634、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)高の2.34%前後で推移している。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、ドル・円は、前日の下げの巻き戻しで上値余地はまだありそうだが、方向感は出づらいと指摘。「方向感が出るとしたら、あすの米雇用統計。そこから来週のFOMCに向けて米金利上昇、ドル買いとなっていく可能性がある。年末のレパトリ(本国への資金環流)に伴うドル需要などもあり、方向性としては上方向を見ている」と述べた。
  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1788ドル。ポンド・ドル相場は0.2%安の1ポンド=1.3373ドル。前日は一時1.3358ドルと11月29日以来のポンド安・ドル高水準を付けた。欧州では、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がフランクフルトでの会合で発言するほか、ドイツ社会民主党(SDP)党大会が開かれる。

  外為オンラインの佐藤氏は、ユーロ・ドルについて、「ドイツ、フランスの景気は良い。ドイツは製造業受注指数などファンダメンタルズが良く、ユーロ圏の景気をけん引している。いずれユーロは1.2ドルを超えると思う。ECBのけん制発言が出た時にどうなるかだが、1.15ドルの下値は堅いと思う」と指摘。「ECBは、来年にテーパリング(量的緩和縮小)を終えて、どこかの時点で利上げ観測が出てくると思う。いつ利上げになるか注目」と述べた。

  豪ドル・米ドルは続落。10月の豪貿易収支黒字額が市場予想を下回ったことを受けて、一時1豪ドル=0.7542米ドルと11月21日以来の豪ドル安・米ドル高水準を付けた。

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