7-9月GDP年率2.5%増に上方修正、設備投資好調

更新日時
  • 設備投資は1.1%増に上方修正-速報値0.2%増
  • 企業収益や省力化投資が設備投資を押し上げた-みずほ総研の徳田氏

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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

7-9月期の実質国内総生産(GDP、改定値)は速報値から上方修正され、7期連続のプラス成長となった。市場予想を上回った。設備投資が引き上げられたことが要因。内閣府が8日発表した。

キーポイント

  • 7-9月期GDPは前期比0.6%増と速報値(0.3%増)から上方修正(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.4%増)
  • 年率換算は2.5%増と速報値(1.4%増)から上方修正(予想は1.5%増)
  • GDP全体の約6割を占める個人消費は0.5%減と速報値(0.5%減)から変わらず(予想は0.5%減)
  • 設備投資は1.1%増と速報値(0.2%増)から上方修正(予想は0.4%増)
  • 10月の経常収支は前年同月比40.7%増の2兆1764億円の黒字(予想は1兆7210億円の黒字)-黒字幅は4カ月連続拡大


背景

  7期連続のプラス成長は、現基準が採用された1994年以降で最長。財務省が発表した法人企業統計では、GDP改定値に反映されるソフトウエアを除く設備投資は前年同期比4.3%増と市場予想を上回った。電気機械、鉄鋼に加え、サービス業や建設業などで増加した。

  政府は11月の月例経済報告で、景気は「緩やかな回復基調が続いている」との判断を据え置いた。先行きについても、雇用・所得環境の改善が続き「緩やかに回復していくことが期待される」としている。留意点として海外経済の不確実性や金融資本市場の変動を挙げた。

エコノミストの見方

  • 野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは、設備投資の上方修正幅が予想より大きかったと述べた。輸出拡大に伴う人手不足などが理由とみている。景気拡大は「外需主導」が続いており、「個人消費が弱い」構図には変わりがないという。
  • みずほ総研経済調査部の徳田秀信主任エコノミストは「潤沢な企業収益やIT関連と省力化投資の需要などが設備投資を押し上げている」と分析。全体的に見ると「日本経済は緩やかな回復を続けていく可能性が高い」と述べた。一方、日本銀行の政策については「物価目標までまだ距離があり、現政策をしばらく続けていくということになるのではないか」と予想した。

詳細

  • 10月の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は前年比24%減の4302億円の黒字(予想は4181億円の黒字)-黒字は5カ月連続
  • 1次所得収支は同31.6%増の1兆9405億円ー直接投資収益が黒字幅を拡大
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