苦境に立つメイ英首相、離脱交渉の膠着打破は難航-EUサミット迫る

  • 北アイルランドの民主統一党、離脱後の国境案に反対
  • ジョンソン外相とゴーブ環境相、規制巡る首相の妥協案に反発

Andy Rain

Photographer: Andy Rain/Bloomberg

英国のメイ首相が欧州連合(EU)離脱交渉の膠着(こうちゃく)を週内に打破するのは難しそうだ。政権を支える北アイルランドの民主統一党(DUP)が首相の提案に反対を続けているほか、閣内からも不協和音が聞こえる。

  DUPの立場について知る関係者によれば、同党は英国の離脱後のアイルランド国境のあり方についてメイ首相が準備した提案の大幅な変更を求めているため、週内の合意は難しいと考えている。この場合、離脱交渉を年内に通商問題へと進めるための期限は守れない公算となる。

  離脱後もEUと類似の規制を維持するというメイ首相の妥協案はジョンソン外相とゴーブ環境相の反発を引き起こした。両氏はEUからの完全な離脱を求めている。

  交渉が通商問題に進むのに「十分な進展」が来週のEU首脳会議で宣言されなければ、通商協議開始はますます遅れ、合意なしの離脱の可能性が高まる。EUを満足させる提案をメイ首相がする時間は限られる。

  メイ首相とDUPのフォスター党首は6日午前に会談し、建設的な対話を持ったと英当局者が述べている。首相は同日午後、協議が頓挫した4日以降で初めて議会で語り、「交渉は進展している」と述べた。ユンケル欧州委員長も合意前に政権が崩壊することなどがないよう、メイ首相を支えたい考えだと欧州の当局者が匿名を条件に語った。ユンケル委員長は今週でも来週のサミットまでの期間中でも、メイ首相といつでも会う用意があるという。

ジョンソン外相とゴーブ環境相

出所:ブルームバーグ

原題:May’s Chances of Brexit Deal Recede as Allies Play Hardball (3)(抜粋)

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