12月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルと円が上昇、リスク回避広がり-カナダ・ドル安い

  6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。アジアと欧州で株安となったことで高リスク通貨を敬遠する動きが広がり、ドル指数は2週間ぶりの高水準近くで推移した。カナダ経済指標が改善しているにもかかわらずカナダ銀行(中央銀行)が利上げに慎重な姿勢をあらためて表明したことを受け、カナダ・ドルは大きく下落した。

  ドル指数は週初からの3日続伸で55日移動平均を試す展開となっており、日中は11月22日以来の水準に達した。ドルは主要10通貨のほぼ全てに対し上昇。ただ、この日やはり多くの通貨に対して上昇した円に対しては下げた。アジアおよび欧州での株式相場下落が、リスクに対する市場心理を圧迫した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対円で0.3%下げて1ドル=112円27銭、対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.1795ドル。

  主要通貨の中で米ドルに対する下落が目立ったのはカナダ・ドル(0.8%安)だった。カナダ中銀が政策金利を据え置き、「慎重な」政策スタンスをあらためて表明した後に、1米ドル=1.2807カナダ・ドルの日中安値をつけた。その際の下落率は0.9%と、ここ約1カ月で最大。

  円が全面的に買われる中、ドルは対円で下げた。株式相場の下落も背景にあるが、米国債利回りの低下もドルを圧迫した可能性がある。

  ポンドはドルに対し一段安。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉が膠着(こうちゃく)する中、一時は0.6%安となった。同協議で最も重要な期限は今週訪れると、EU関係者の1人が語った。

欧州時間の取引

  ユーロが前日終値を挟んでもみ合い、方向感の乏しいレンジ相場となった。高リスク資産が圧迫される中、主要通貨の中では円の上昇率がとりわけ高かったほか、ドルは新興市場国通貨の大半に対して大きく値上がりした。
原題:Dollar, Yen Gain as Traders Cut Risk Profiles; Loonie Sinks(抜粋)
Euro Trapped in a Range, Eyes Mean Reversion Ahead of ADP Data(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株は方向感に乏しい展開-原油値下がり

  6日の米株式市場では、主要指数が上げ下げを繰り返す方向感に乏しい展開。テクノロジー株は上昇した。原油相場は2カ月で最大の下げ。また全般的にリスクオフの地合いとなる中でドルは上昇した。

  • 米国株はもみ合い、主要指数は上げ下げ繰り返す
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.34%
  • NY原油は反落、8週間ぶり大幅安-米ガソリン在庫が急増
  • NY金先物は小幅反発、金銀比価が上昇

  S&P500種株価指数はほぼ変わらずで終了。ソフトウエアメーカーが上昇した一方、エネルギー銘柄は原油値下がりを手掛かりに下落。原油相場は、政府統計でガソリン在庫の増加が示されたことに反応して軟化した。また市場参加者の関心が政府閉鎖回避に向けた取り組みに移る中、米国債相場は上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらずの2629.27。ダウ工業株30種平均は39.73ドル(0.2%)下げて24140.91ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.34%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。8週間ぶりの大幅安となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、ガソリン在庫が1月以来の大幅増となったことが響いた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は1.66ドル(2.9%)安の1バレル=55.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.64ドル下げて61.22ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反発。1オンスの金で購入できる銀は79.1オンスと、金と銀の価格差は昨年4月以来の最大となった。銀の鉱業需要見通しに関する不透明感が強まっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.1%高の1266.10ドルで終了した。ニューヨーク時間午後2時13分現在、金スポット相場は前日比0.1%安の1オンス=1264.85ドル。

  株式市場では今週、世界的に利益確定売りの動きが見られる。米国では、今年に入り大きく上昇してきたテクノロジー株がこのところ投資対象から外れたことなども影響し、軟調な展開となっている。

  ミラボー・アジアのトレーディング担当ディレクター、アンドルー・クラーク氏は、投資家は「通常よりも早く利益確定に動き、新しいポジションを組んでいない」と指摘。その上で、「そのうち利益確定の動きが弱まり、2018年を見据える中で買いが広がり始めるだろう」と続けた。
原題:U.S. Stocks Fluctuate as Oil Tumbles, Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
Crude Drops in Face of Gasoline Hoard Traders ‘Can’t Hide From’
PRECIOUS: Gold-Silver Ratio Reaches Year High on China Outlook

◎欧州株:小幅安、下げ幅縮小して終える-食品・飲料が高い

  6日の欧州株式相場は下落したものの、下げ幅を縮小して引けた。ストックス600指数は前日比0.1%安の386.32で終了。1%安となる場面もあった。

  業種別では食品・飲料が0.8%高、基礎資源は朝方の下げから切り返して0.1%高。テクノロジーは0.6%安。

  19業種のうち11業種が高い。
原題:European Stocks Trim Losses as Euro Falls, Food & BevRally(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が続伸、ポルトガル短期債は債務交換後に下落

  6日の欧州債相場は、ドイツ国債が2日続伸。ドイツ債は入札の需要が低調だったものの、先物の取引が活況を呈す中でユーロ圏中核国債の上げを主導した。ポルトガル国債は債務交換実施後に短期債が下落。スペインとイタリアの長期国債はドイツ債との利回り格差が拡大した。

  ドイツ債の入札では需要が乏しく、発行規模が20億ユーロと一般的な30億ユーロよりも小さかったにもかかわらず、応札倍率が0.92倍で札割れ。前回は1倍。

  ポルトガル2年債は債務交換にかけて上昇し、実施後に売られた。

  ポルトガルは今後3年間で満期を迎える債務を減らすため10億4000万ユーロの国債を買い戻し、相当額の5年債や10年債を発行とポルトガル債務管理庁。
原題:German Bunds Climb for Second Day: End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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