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任天堂がエヌビディアのゲーム機で中国に参入、マリオなど配信開始

任天堂は米半導体メーカーエヌビディア(NVIDIA)製の据え置き型ゲーム「Shield(シールド)」の中国版に、マリオやゼルダなど任天堂の人気タイトルの配信を始めた。任天堂にとって世界最大のゲーム市場での初のサービス提供で、専門家は同社の中国での認知度アップにつながるとみている。

  任天堂は5日から「ニュースーパーマリオブラザーズWii」や「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」などWiiやニンテンドーゲームキューブなどのタイトルをシールド向けに配信開始した。シールドを開発したエヌビディアは今後も「スーパーマリオギャラクシー」などの配信を予定している。

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エヌビディアのゲーム機「シールド」

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  中国政府は中国本土での家庭用ゲームの製造・販売を長い間禁止してきたが、2014年にようやく解禁された。その後、ソニーマイクロソフトが中国本土で据え置き型ゲーム機の販売を始めた。ただ、ゲーム内容の検閲など規制が厳しいため、アナリストの間では販売は伸び悩んでいるとの見方もある。

  任天堂はこれまでにWiiやゲームキューブを販売、最近では持ち運びもできる据え置き型の「スイッチ」などをゲーム市場に投入してきたが、まだ中国市場には参入していない。しかし今回の取り組みにより、人気タイトルをゲーム機本体の投入はしなくてもエヌビディアのゲーム機を通じて中国で提供できるようになった。

ウィンウィンの関係

  任天堂は、中国での人気タイトル配信について「中国のゲームプレイヤーに当社のゲームタイトルを楽しんでいただく機会を持てたのは非常に幸せだ」とリリースでコメントした。スイッチの販売の可能性については言及を控えた。同国でのPCゲームやスマホゲームの人気は年々右肩上がりで市場規模は米国を抜いている。

  エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、任天堂にとっては「中国で知的財産を認知させる目的があると推測できる」とする一方、エヌビディアもゲーム機に使う自社の半導体の販売増加につながるとの見方を示した。ただ、中国市場では据え置き型ゲームの人気はまだ途上であることから、任天堂にとって「収益面でのインパクトはない」という。

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