テクノロジー株はラリー再開へ、「ローテーション」でごまかされるな

  • システマチックな巻き戻しによる一様の売り-ストラテジスト
  • 巻き戻しが収まればロングモメンタム銘柄はラリー再開へ-MRA
Photographer: Maurice Tsai

テクノロジー株の下落はいつまで続くのかと気をもんでいる投資家にとって、そう考えること自体が的外れかもしれない。

  今年急上昇したテクノロジー株を売り、米税制改革で恩恵を受けるであろう銘柄に資金が振り向けられているというのがよく耳にする説明だ。ただ、ソシエテ・ジェネラルのクオンツ戦略グローバル責任者、アンドルー・ラプソーン氏のような市場関係者はこの見方に納得していない。彼らはここ数日間のまとまった売りを見て、これとは違う受け止めをしている。一部の市場参加者がファクターポジションを手放したことで偶発的に半導体やソフトウエア銘柄が打撃を受けたのであり、これが一巡すれば再びラリーが始まるとの見立てだ。
  
  前週は2つの要因が注目された。モメンタムトレードの急減とバリュー株の過去最高水準への接近だ。ストラテジストは米国株の動きが激しく広範なセクターにわたっていたため、マクロの力でテクノロジー株から金融株へのローテーションが起きたわけではないと判断している。むしろ、コンピューター主導のファンドがファクターエクスポージャーを解消したか調整したと指摘する。
         
         

       
  ラプソーン氏はインタビューで、「税制改革が関連しているように見えるが、かなり極端だ。ある特定の日のこのような急変動が起きるのは、フローの影響に違いない」と指摘。「ファクターとパフォーマンスの強力な関係が生じる時はいつも、システマチックな動きが影響しているようだ」と語った。

  11月最終週のブルームバーグUSピュア・モメンタム・ポートフォリオは、2016年4月以来最悪のパフォーマンスだった。マクロ・リスク・アドバイザーズ(MRA)のデリバティブ戦略責任者プラビット・チンタウォンバニッチ氏によれば、こうしたロング・ショート・モメンタムの一様の悪化は局地的な賭けの巻き戻しによって引き起こされた可能性がある。

  同氏は5日のリポートで、「『モメンタムの巻き戻し』効果はセクター内でさえも確認できる」とした上で、「 ひとたび巻き戻しが収まれば、『ロングモメンタム』銘柄はラリーを再開する」と述べた。

  同様のファクター主導の動きは今年既に見られている。テクノロジー株は6月に急ピッチで売られたが、反発に転じるのに1カ月もかからなかった。
           

 
  ラプソーン氏は前週のバリュー株急伸のような急変動について、一部の市場参加者があるファクターに対する賭けを解消するか、新たにファクターポジションを構築している時に現れる現象だと指摘。税制改革はこの動きの引き金になった可能性はあるものの、持続的な資金シフトにつながらないシステマチックな動きのように依然として見えるという。
 
  この見方は5日にある程度の支持を得られたかもしれない。米テクノロジー株はこれまでの下げの一部を取り戻し、主要銘柄はこの2週間余りで最大の上げを記録した。
       
原題:Don’t Call It a Rotation. Here’s What Likely Happened With Tech.(抜粋)

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