Jディスプ株が続伸-「印刷方式」有機EL、19年後半に量産化へ

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  • 今年度中に外部資金1000億円調達へ、量産ラインの構築などに投資
  • 大型パネルや曲面型の量産化も計画、韓国勢との競争に参入

ジャパンディスプレイ株が続伸。一時前日比5.5%高の212円まで上昇した。グループ会社のJOLEDが5日、「印刷方式」での生産による世界初の有機ELパネルの販売を開始。増資を経て2019年後半には量産化する計画も明らかになった。

  JOLEDの発表資料などによると、今回出荷したのは中型パネルに属する21.6型で、出荷第1号はソニーの医療用モニターに搭載される。同時に量産ラインへの設備投資などで18年3月末までに外部企業から1000億円規模の資金を調達して量産化を目指す。量産拠点はJディスプレイ能美工場(石川県能美市)を軸に検討する。

  有機ELは高精細で薄く軽いのが特長。生産方法には印刷方式のほかに韓国サムスン電子LGディスプレイが採用する「蒸着方式」の2種類がある。印刷方式は真空環境が不要で、材料を直接印刷できるなど蒸着方式よりもコストを抑えられる。韓国メーカーが独占している有機EL市場に日本勢として競争を挑む。

  JOLEDの田窪米治・最高技術責任者(CTO)はインタビューで「21.6型より大きなサイズの需要もある」として18年中盤から後半にかけ27型の有機ELパネルのサンプル出荷を目指す方針で、ゲーム向けや映像ディスプレーとして使いたいとの引き合いがあるという。27型のほか開発中の曲面型有機ELパネルについても20年以降に量産化したい考え。

  JOLEDはパナソニックソニーの有機EL事業を統合して15年に発足した。現在は産業革新機構が75%、Jディスプレイが15%の株式を保有している。

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