米国株高で退職勘定潤う、トランプ氏アピール-それでも恩恵は限定的

  • 401k口座の平均残高が10万ドルに迫る-フィデリティ
  • 所得分類の最下層世帯で退職勘定を保有していたのは11%弱-FRB
Bloomberg

米国株が高値更新を続ける中、トランプ米大統領は国民に個人退職勘定をチェックするよう呼び掛けている。

  トランプ大統領は4日の朝、「大統領選以降のあなたの401k(確定拠出年金)を見て」とツイート。「株式相場は過去最高値だ!雇用はよみがえっている!」と投稿した。

  確かに株式相場の上昇が個人退職勘定(IRA)と「401k」の平均残高を記録的な水準へ押し上げている。ただ残念なことに、米国の家計の約半分はこうした退職勘定を持っていないため確認のしようがない。
         

  年金プラン管理で米最大手のフィデリティ・インベストメンツによれば、401k口座の平均残高は第3四半期に9万9900ドル(約1120万円)と過去最高に達し、IRA口座でも平均10万3500ドルと記録を更新した。残高は前年の同じ時期から10%伸びたという。

  株式相場の大幅上昇は年金生活を送る投資家にとって喜ばしいニュースだが、米連邦準備制度理事会(FRB)の最新の消費者ファイナンス調査によると、そもそも米国の家計の約半分しかその恩恵にあずかることができない。IRAと401kを含む退職勘定を持つ家計の割合は2016年に52.1%と13年の49.2%から上昇したものの、景気後退前の水準である53%をいまだに下回っている。
            

               
  さらに注目すべきことは、所得階層の最下層(20%未満)の米世帯で昨年退職勘定を持っていたのは11%弱にすぎなかったことだ。これに対し最上位層の世帯では90%余りが退職勘定を保有していた。

原題:Americans’ Nest Eggs Have Never Been Bigger as U.S. Stocks Climb(抜粋)

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