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12月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反発、税制改革への楽観で-ポンド乱高下

  4日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反発。米税制改革への楽観が支えとなったが、米国債利回りが伸び悩む中で、ドルは上げ幅を縮小した。ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉が完全な合意に至らなかったことを受けて急落するなど不安定な値動きとなった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%高と、10月26日以来の大幅上昇となる場面があった。ドルは主要10通貨の大半に対し上昇した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%上昇。ドルは対円で0.2%上げて1ドル=112円43銭、対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.1862ドル。ポンドはドルに対し0.1%未満下落し1ポンド=1.3474ドル。
  米税制改革の影響やロシア干渉疑惑を巡る捜査、英国のEU離脱交渉、米債務上限問題など多くの材料をこなしながら、ドルは上昇した。一部の市場関係者は年末を意識して様子見を決めており、やや薄商いだった。

  ポンドはドルに対し小幅安。英EU離脱を巡るメイ英首相とユンケル欧州委員長の会合の前後に大きく相場が変動した。ポンドは会合前、協議の進展を示唆する報道を受けて日中高値に上昇。完全な合意に至らず会合が終了したことで上げを消し、日中安値の1ポンド=1.3414ドルをつけたが、その後下げ幅を縮小した。

欧州時間の取引

  米上院の税制改革法案可決を受けてドルが買われ、ドル指数が5週間ぶりの大幅上昇となった。ただ、税制改革の正味の効果を疑問視する一部の見方や、トランプ氏陣営とロシアのつながりに対する捜査の継続が響き、上げ幅は限定された。
原題:Dollar Gains on Tax Proposal; Pound Whipsawed on Brexit Talks(抜粋)
Dollar Pares Gain as Tax-Plan Approval Meets Questions on Impact(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が終盤下げに転じる-原油反落  

  4日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅安。税制改革法案に盛り込まれている法人税減税の恩恵を受けるとみられる銘柄が上昇したものの、テクノロジー株が大きく売られ指数の重しとなった。ドルは上昇し、原油は下落した。

  • 米国株はS&P500種が下落-テクノロジー銘柄売られる
  • 米国債は下落、10年債利回り2.37%
  • NY原油は反落、OPECは減産延長も米シェール生産は拡大との見方
  • NY金は反落、米上院による税制改革案の可決で

  S&P500種株価指数は一時0.9%高となったが、終盤に下げに転じた。テクノロジー銘柄の比重が大きいナスダック総合指数は下落。テクノロジー株は今年に入り主要指数を大きく押し上げてきたが、最近になり循環物色により投資対象から外れた。大型のテクノロジー株で構成される指数は5週ぶり安値に下げた。米10年債利回りは上昇。上院での税制改革法案可決で、市場の注目は米大統領選でのトランプ陣営とロシアとの関係を巡る調査から移った。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%安の2639.44。ダウ工業株30種平均は58.46ドル(0.2%)高の24290.05ドル。ニューヨーク時間午後4時36分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.37%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。石油輸出国機構(OPEC)は減産延長で合意したものの、米シェール生産活動は新たな水準に拡大するとの懸念が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は89セント(1.5%)安の1バレル=57.47ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.28ドル下げて62.45ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米上院が2日に税制改革案を可決し、トランプ米大統領の景気刺激策を巡る楽観が高まり、ドル相場が上昇したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前週末比0.4%安の1オンス=1277.70ドルで終了した。

  米国株市場はこの日、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やエヌビディア、マイクロン・テクノロジーといった半導体銘柄が特に大きく下げた。フィラデルフィア半導体株指数は2.5%安。一時3%安となった。

  エバコアISIの定量調査アナリスト、デニス・ディバッシャー氏は先のリポートで、市場では循環物色がモメンタム銘柄からバリュー銘柄に移る動きが続いており、テクノロジーやヘルスケア、素材といったモメンタムセクターには「逆風」が吹いていると指摘した。
原題:U.S. Stock Rally Fizzles as Tech Drops, Oil Slumps: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slips as OPEC Deal Seen Leading to Potential Shale Surge
Gold Declines as U.S. Senate Passes Trump’s Corporate Tax Cuts
Tech Slides Again While Rest of Market Gains on Tax Reform

◎欧州株:ストックス600が6週ぶり上げ幅、米税制改革を楽観

  4日の欧州株式相場は上昇。米国の減税が企業利益への追い風になるとの楽観から、輸出企業が買われた。

  ストックス600指数は前週末比0.9%高の387.47で終了。一時は1.3%高まで上昇する場面があったが、英国とEUが離脱交渉の打開に向け合意できなかったと伝わり、上げ幅を縮小した。

  業種別では自動車、建設がそれぞれ1.6%高。テクノロジーはほぼ変わらず。
原題:Europe Stocks Rise Most in Five Weeks on U.S. Tax Cuts Optimism(抜粋)

◎欧州債:下落、英国債は離脱交渉の展開につれ大幅安

  4日の欧州債相場は下落。税制改革法案の上院通過など米国のイベントが市場を支配する中で、長期債に売りがかさんだ。英国債は大幅安。EU離脱交渉の行方について情報が交錯したがアイルランド国境問題が最後に合意を妨げた。

  ECBの資産購入データによると、ECBは引き続きプログラム全般的に資産の前倒し購入を進めている。イタリアとフランス債の購入は程度が小さくなったものの、キャピタルキーに照らして依然過剰で、アイルランド国債も1年7カ月ぶりに過剰となった。

  ドイツ国債の加重平均償還年限は11月で6.79年、10月は7.6年だった。

  英国10年債はBBCが4日の合意はないと伝えた後に下げを縮小したが、ユンケル欧州委員長が12月のEU首脳会議までに前進は可能だと自信を表明し、安値圏にとどまった。
原題:EGBs Fall, Gilts Buffeted by Brexit: End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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