日電産:仏PSAとEV用モーターの生産・販売で合弁-22年量産

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  • 合弁会社が生産設備などに2億2000万ユーロ(294億円)の投資へ
  • 車載用モーター市場の規模は30年に6兆円に倍増-日電産

日本電産は4日、プジョーブランドなどを製造している仏自動車メーカーのグループPSAと電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向けの駆動用モーターの生産や販売で連携すると発表した。

  日電産のモーターや電装品の技術とPSAの自動車に関するノウハウを組み合わせ、主にPSA向けのEVやHV用の高効率モーターの開発、生産、販売に取り組む。他の自動車メーカーへの販売も視野に入れている。日電産の子会社の日本電産ルロア・ソマーホールディングとPSAが2018年3ー4月に、資本金1500万ユーロ(約20億円)の合弁会社を折半出資で設立する予定。生産設備などに計2億2000万ユーロを投資することも計画している。

  日電産は世界規模でEV化が加速することで、車載用モーターの市場は16年の2.8兆円から30年には6兆円に倍増すると予想。積極的にEVへの移行を推進し、環境意識の高い欧州で第2位のシェアを持つPSAと組むことで車載用モーター事業の強化を目指す。

  都内で会見した永守重信会長兼社長は、EVの中心となる「モーターに関する開発は緊急性を要しており、世界全体でも時間軸は非常に早くなってきている」と指摘。規制当局の審査を経て60人程度の社員で合弁会社を設立し、22年ごろの量産化を目指す考えを明らかにした。将来的には日電産の連結対象会社とする方針も示した。

  会見に同席したPSAのジル・ル・ボルニュ副社長は、中国などで規制が強化されることから19年に「新しい波が来て、新しいものを出していく必要がある」と発言。19年から20年には、エンジンでもモーターでも搭載することが可能な「マルチエネルギープラットホーム」を活用した車の販売も検討しているという。

  同氏は技術力や熱意の高さから日電産は「最良のパートナーだと確信している」と述べた。永守氏も「われわれはその期待に応えることができる」と応じた。

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