黒田日銀総裁:現在の長短金利操作「金融システムに問題生じてない」

  • 長期金利0%、短期金利マイナス0.1%の金利操作は「非常に適切」
  • 先月、行き過ぎた低金利が逆効果を及ぼすリバーサル・レートに言及

黒田日銀総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本銀行の黒田東彦総裁は、現在の長短金利操作で「金融システムに何ら問題は生じていない」との見方を示した。4日、都内で行われた「パリ・ユーロプラス」主催の会合で講演した後、質疑応答で答えた。

  黒田総裁は、日銀の戦略は昨年9月に操作目標をマネーの量から金利にシフトした時点で変わったと指摘。現在の長期金利0%程度、短期金利マイナス0.1%に誘導する長短金利操作は「非常に適切だ」と述べた。

  黒田総裁は先月13日にスイス・チューリヒで行った講演で、行き過ぎた低金利が金融仲介機能を阻害し緩和効果をそぐ可能性がある「リバーサル・レート」に言及し、そうした「リスクにも注意していきたい」と発言。長期金利引き上げに向けた布石ではないかとの見方が市場の一部に浮上していた。

  原田泰審議委員は先月30日、福島市内で会見し、リバーサル・レートは「概念的にはあり得る」としながらも、現在の長短金利操作の下で「生じているとは思っていない」と語った。

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