SGHD株売り出し価格1620円-仮条件上限で決定し需要強いとの声

  • 予想PERは15.2倍、競合と比較しても適正水準-アナリスト
  • 海外事業拡大期待で市場の評価高まりやすく、株価堅調の見通し
Bloomberg
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傘下に佐川急便を持つSGホールディングスは4日、13日の東京証券取引所への上場時の売り出し価格を1620円にすると発表した。同社はこれまで仮条件として売り出し価格の幅を1540-1620円と設定。市場関係者からは、売り出し価格が範囲の上限で決まったことは投資家需要の強さの証左との声が上がっている。

  資金吸収額でことし最大の新規株式公開(IPO)となる。上場時の発行済み株式総数は3億2019万7200株。決定した売り出し価格を基に試算すると時価総額は5187億円と、4日の取引終了後時点ではTOPIX構成銘柄で265位になる。競合するヤマトホールディングスの時価総額は9426億円で153位。

  売り出し価格を基準にしたSGHDの予想PERは15.2倍。ブルームバーグのデータによるとヤマトHDの予想PERは49.7倍、日本通運は15.5倍となっており、投資指標ではSGHD株は割安となる。

  日本アジア証券の清水三津雄エクイティ・ストラテジストは、「仮条件の上限で決まったのは相応の需要が見込めるということ」と指摘する。同社が特に新興国を中心に海外で展開する企業物流が強みであり、事業機会の拡大期待から「市場の評価は高まりやすく大型IPOでも需給が崩れる心配はない」との認識を示した。

  さらに、ことし最大規模のIPOといった要素も加わり「市場の注目度が高まって買われやすい」ことから「しばらくは堅調、1年後までも見通せば2000円くらいまで上昇してもおかしくない」と予想。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員も、国内宅配が中心のヤマトは「人手不足の問題が解消されていないという背景があるため」、短期的にはSGHDの株が買われやすいと話した。「1カ月ぐらいで3割程度上昇する可能性」は高く、来年末まで見通した場合でも「高止まり、横ばい」とみているという。
  

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