5万件の追加試験必要な恐れ-医薬品会社が英EU離脱に伴う不安訴え

  • J&Jやアストラゼネカなどが英政府委員会の公聴会で証言へ
  • 英離脱後のEU市場への容易なアクセス維持などを求める
Photographer: Kiyoshi Ota/ Bloomberg

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や英アストラゼネカなど世界的な医薬品メーカー各社は、英国の欧州連合(EU)離脱後に予想される通商・規制の障壁によって、多くの追加コストが発生する恐れがあると主張した。

  英政府委員会の公聴会に先立って公表された書面による証言によれば、医薬品各社は、英国の離脱後のEU市場への容易なアクセス維持に加えて、制限的な関税や港湾での遅延、規制の不一致を回避する措置を求めた。熟練した社員流出の可能性や研究拠点として英国の魅力が損なわれることに懸念を示す会社もあった。

  J&Jは、英国とEUで試験が相互承認されない場合、自社製品について年間で最大5万件の追加試験が必要となり、それに伴う費用は100万ポンド(約1億5200万円)近くになるとの試算を示した。ドイツのメルクは、英EU離脱後の関税が同社にとって「相当な」コストになりかねないと指摘した。

  アストラゼネカによれば、EU離脱後に英医薬品メーカー各社は、製品や原料の輸出で最大6.5%の関税を課される可能性がある。それに伴う同社の年間負担は最大で3100万ドルとなり、大半を地中海沿岸およびアジア諸国に支払うことになると同社は説明。英国への輸入については約500万ドルの関税が課されると見積もった。

原題:50,000 New Drug Tests Among Brexit Worries for Pharma Companies(抜粋)

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