旅客機内のセクハラ、まん延か-フェイスブック創業者の姉が被害訴え

  • ザッカーバーグ・ランディ氏がソーシャルメディアで公表
  • 全米が認識すべき問題-客室乗務員組合の国際代表ネルソン氏

創業者マーク・ザッカーバーグ氏の姉ランディ氏

Photographer: Udit Kulshrestha/Bloomberg

運航中の旅客機内でのセクハラを問題視したのは米フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏の姉ランディ氏が最初ではない。「サイレントエピデミック(潜在的流行)」と呼ぶ乗務員の労働組合もあるこの問題を、航空各社は解決できていない。

  ザッカーバーグ・メディアを率いるランディ氏は先月、搭乗したアラスカ・エア・グループの旅客便で男性乗客がランディ氏に対し嫌がらせの言葉を発し続けたが、同社の乗務員は何もしなかったと主張した。ソーシャルメディア上で公開した同社宛ての書簡では、乗務員がこの男性顧客に酒類の提供を続け、ランディ氏に対し「個人攻撃」と捉えないよう語ったとつづった。

  ロサンゼルスからメキシコのマサトランに向かう便で起きたこの出来事はメディアの注目を集め、アラスカ・エア側は男性乗客が持つ旅行特典を調査を待つ間、暫定的に無効にした。
  
  客室乗務員組合(AFA-CWA)の国際代表サラ・ネルソン氏は11月30日の声明で、航空各社は機内における性的嫌がらせや暴行に対しもっと強く対処する必要があると指摘。「これはアラスカ・エアの問題ではないことをはっきりさせたい。全米が認識すべき問題であり、これに取り組む上で必要な措置を航空業界全体が検討するべき重大な時期に差し掛かっている」とコメントした。

  AFA-CWAが約2000人の乗務員を対象に昨年実施した調査では、20%が運行中の機内で乗客が他の乗客に対し、性的暴力を振るっているとの報告を受けたことがあると回答。このうち即座に警察などに通報されていたのは4割程度にすぎなかった。

  アラスカ・エアのウェブサイト内に11月30日投稿されたブログで、アラスカ航空のアンドレア・シュナイダー副社長(人材担当)は、ロサンゼルス-マサトラン間で起きたセクハラについての報告は「極めて憂慮すべき」だと記したが、被害を訴えた乗客名を具体的に挙げなかった。「乗客・乗員の安全と満足がナンバーワンの優先事項だ」とし、同社として「乗客・乗員にとって安全でない環境を生む不適切な行為は一切容認しない」と説明した。

原題:Zuckerberg Sister’s Harassment Spotlights ‘Epidemic’ on Airlines(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE