フリン被告、虚偽供述で有罪答弁-トランプ氏娘婿の指示でロシア接触か

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  • 政権移行チーム上層メンバーに促されてロシア大使と接触-有罪答弁
  • モラー特別検察官、フリン被告の協力得て政権中枢へと大きく前進

モラー特別検察官

(Photo by Alex Wong/Getty Images)

前米大統領補佐官(国家安全保障担当)のマイケル・フリン被告は、ロシア大使とのやりとりについて連邦捜査局(FBI)捜査官に虚偽の供述をしたとして、1日に首都ワシントンの法廷で有罪を認めた。同被告の協力を得て、モラー特別検察官のロシア疑惑捜査はトランプ政権の中枢へと大きく前進した。

  フリン被告(58)は法廷での有罪答弁で、トランプ陣営が政権入りの準備を進めていた昨年12月下旬にロシアのキスリャク駐米大使(当時)と交わした一連のやり取りについて説明。トランプ政権移行チームの「かなり上位のメンバー」から促されてロシア大使と接触したと述べた。このメンバーとはトランプ大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問だと、ブルームバーグ・ビューのコラムニスト、イーライ・レーク氏は報じた。

  フリン被告は当時、国連安全保障理事会での採決を遅らせる、もしくは否決に持ち込むための協力をロシア大使に要請したと、答弁で述べた。

  それから1週間ほどがたち、キスリャク大使の方からフリン被告に連絡があり、当時のオバマ政権が発動したばかりのロシア制裁について尋ねてきた。フリン被告はトランプ氏がフロリダ州に所有する高級リゾート、マールアラーゴにいる移行チーム上層メンバーに電話で助言を求めた。その後のキスリャク氏とのやりとりでは、ロシア側の穏健な対応を求め、実際にロシアはそれに従ったという。フリン被告はその後、政権移行チームに電話で経過を報告した。

  フリン被告は答弁で、こうしたやりとりの内容についてFBIに虚偽の供述をしたことを認めた上で、内容についてはすべて政権移行チームに伝えてあったと述べた。

  フリン被告による有罪答弁は、モラー特別検察官による捜査が大きく前進したことを意味する。同捜査ではこれまで、トランプ陣営の選対本部長だったポール・マナフォート被告と、そのビジネスパートナーが起訴された。トランプ陣営の外交政策顧問を務めたジョージ・パパドプロス被告は有罪を認め、捜査に協力している。

  有罪答弁の報道を受けて金融市場では、株式とドルが大幅下落。安全な逃避先とみなされる米国債は急伸した。

  フリン被告はモラー特別検察官に協力することで、自分と、恐らくは息子に対する情状酌量を求めている。今回の訴追はフリン被告がトルコ政府の利益のために働いていた嫌疑には踏み込んでいない。フリン被告はこの日の答弁で、トルコの件で虚偽の供述をしたことも認めた。同被告は最長で禁錮5年、最大25万ドル(約2800万円)の罰金を科される可能性があるが、有罪答弁に応じたことにより6カ月以下、9500ドル以下で済む可能性が高い。

原題:Flynn Said To Have Reached Out To Russia at Kushner’s Behest (2)(抜粋)

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