ユーロ圏翌日物指標金利が急騰、原因は謎-全般的なストレス見られず

  • EONIA、過去2営業日で12bp上昇-16年3月以来の高水準
  • 一部銀行の資金繰りひっ迫などトレーダーの間で臆測広がる

銀行が短期金融市場で資金の貸し借りに利用するユーロ圏の翌日物指標金利が2日連続で急騰し、原因を巡りトレーダーの間で臆測が広がっている。ただ、資金調達で全般的に厳しくなっていることを示す兆しは見られていない。

  この原因を巡っては、一部の銀行で年末に向けた資金繰りが逼迫(ひっぱく)している可能性や、完了したばかりのギリシャの債務スワップに絡む需要を指摘する声がある。説得力ある説明は見当たらないものの、コメルツ銀行は「一部銀行の月末のゆがみが原因だろう」とみている。

  欧州の短期金融市場は全般的に、ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)の異例の上昇に冷静に対処している。1日の発表によると、欧州中央銀行(ECB)が提供する緊急資金への需要は前日に比べ2億2100万ユーロ(約300億円)減少し、金融システム全体にストレスはないことを示した。

  リチャード・マクガイア氏率いるラボバンクのストラテジストらは顧客向けリポートで、「資金需要でストレスがかかっている銀行がありそうだ」としつつ、「それほど不吉でない、その他もろもろの要因が原因である可能性もある」と指摘した。

  11月30日のEONIAフィキシングは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇のマイナス0.241%で、2016年3月以来の高水準となった。過去2営業日では12bp上昇した。

原題:Eonia Mystery Deepens Despite No Sign of Wider Funding Woes (1)(抜粋)

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