空売り投資家が下げ増幅か-中国債券相場、2013年以来の大幅安で

  • 今年これまでの債券貸し出し31兆円、過去最高-チャイナボンド
  • 悪循環で債券借りは短期的に増加の公算大-華創証券
Photographer: Tomohiro Ohsumi

4年ぶりの大幅安となった中国債券相場は、空売り投資家によって増幅された可能性がある。

  中国債券市場には空売りの規模を示す公式な数値はないが、アナリストの間には債券貸借の急増と弱気な投資スタンス増大との関係を指摘する声がある。チャイナボンドによると、今年はこれまでに過去最高の1兆8200億元(約31兆円)相当の債券が貸し出された。昨年通年に比べて18%多いという。空売り投資家は借りた債券を売り、相場が下がったところで買い戻す手法で利益を得る。

  華創証券のアナリスト、ワン・ウェンフアン氏(上海在勤)は「悪循環が生まれている。投資家は債券相場の下落を予想すると、借りてきて売る。それが債券相場の大幅安を引き起こし、先物もつられて下落。その結果、空売りがさらに増えるという状況だ」と指摘。「投資家は依然としてかなり慎重なため、利回りが上昇する中で債券を借りる動きは短期的に増える公算が大きい」と述べた。

  中国当局は株式と通貨の市場では空売りを取り締まってきたが、債券の空売り抑制で目立った措置は今のところ講じていない。銀行間債券市場の監督役である中国人民銀行(中央銀行)にファクスでコメントを求めたが、返答はない。

原題:Short Sellers Seen Fueling Worst China Bond Rout Since 2013 (1)(抜粋)

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