クリーブランド連銀総裁:利回り曲線平たん化を懸念せず

  • 株価や資産価格の上昇には当局として心配が必要
  • 緩やかな利上げ続ける有力な論拠ある、インフレ動向に憂慮ない

米クリーブランド連銀のメスター総裁は11月30日、イールドカーブ(利回り曲線)の平たん化についての懸念を一掃する一方、株式市場のバリュエーション上昇はやや心配だとして、これらいずれもが利上げを継続すべき理由だとの考えを示した。

  ワシントンでブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じたメスター総裁は、低めの長期金利と株高によって金融環境が緩和状態にあり、完全雇用もしくはそれよりも進展した段階にある米景気を一段と加速させる結果となっていると指摘した。

  アナリストの間では、米国債の利回り格差縮小について、景気悪化の前兆かもしれないとして一部に懸念が広がっているが、メスター総裁はインフレ率が金融当局の目標を下回り、当局は短期金利を緩やかに引き上げているのにすぎないとして、こうした懸念に否定的な見方を示した。

  メスター総裁は「米経済の現状や見通しを踏まえれば、長期金利は上昇していくと考えられる」とした上で、「それはわれわれが短期金利の引き上げを続けなければならないもう1つの理由だ。現在の金融環境は緩和的だ」と論じた。

  一方、今年に入り最高値更新を繰り返す米株式や他の資産市場を巡っては、「大きなリスクや差し迫った問題ではないが、当局として心配しておかねばならない。利上げが必要な理由について考える際に、私が配慮するリスクの1つだ」と話した。

  メスター総裁はまた、「現在の緩やかな利上げを維持する有力な論拠がある。インフレ統計の数字は当局の目標を下回っているが、私はそれほど憂慮していない」と述べた。

原題:Fed’s Mester Shrugs Off Flattening Yield Curve in Call for Hikes(抜粋)

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