JPモルガンが成長株投資に警鐘、米税制改革巡り慎重なアプローチを

  • 市場は税制改革法案が議会を通過する可能性を過小評価-クイッグ氏
  • アクティブ運用者の潜在リスクは短期的に相当深刻になり得る
Photographer: Paul Taggart

JPモルガン・チェースは、米国の税制改革によってヘッジファンドが痛手を負う可能性があるとみている。

  株式デリバティブストラテジスト、ショーン・クイッグ氏は「市場は税制改革法案が議会を通過する可能性を過小評価している。グロース/モメンタム株へのエクスポージャーが大きいアクティブ運用者が抱える潜在的なパフォーマンスリスクは短期的に相当深刻になり得る」と記した。

  同氏によれば、今年はアクティブ運用者の半数余りが各自のベンチマークを上回っている。これはヘッジファンドに人気の一握りの銘柄、主にテクノロジー株の保有が奏功しているからだ。ただ、29日の米国株市場では税制改革の見通しを巡り市場の楽観が強まる中、こうした銘柄が急落。フェイスブックとアマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベットの4社を指す「FANG」の時価総額は計600億ドル(約6兆7500億円)吹き飛んだ。

  クイッグ氏は、税制改革によってS&P500種株価指数には1桁台半ばの上昇余地が生じるとみる一方、多くの投資家は現時点で株式配分比率が相対的に高いため、米国株の買い増しには消極的である公算が大きいとの見方を示した。グロース株の今年のパフォーマンスはバリュー株を約15ポイント上回っており、現在の強気相場では55ポイント上回っている。

  クイッグ氏は「グロース/モメンタム株をオーバーウエートしている運用者は、税制改革に対して慎重なアプローチを採るのが賢明だろう」と述べた。

  グロース株からバリュー株へのシフトが起きた場合に大きなリスクにさらされ得る銘柄を抽出するため、同氏はヘッジファンドの保有比率が5%を超え、ナスダック100指数に対し今年少なくとも50%アウトパフォームしている銘柄に焦点を当てた。このリストにはFANGを構成するフェイスブックネットフリックスも含まれている。
          

出所:JPモルガン

原題:JPMorgan Sees Pain for Growth Stocks and Their Hedge Fund Fans(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE