英労働党党首、モルガンSを批判-政権交代リスク指摘にやり返す

  • 労働党は少数の人々のための有害なシステムへの脅威-コービン党首
  • モルガン・スタンレーのCEO報酬や英銀行ボーナスにも言及

英野党労働党のコービン党首は11月30日、同党が政権に就いた場合のリスクについて警告した米銀モルガン・スタンレーを批判した。

  同行の株式ストラテジスト、グラハム・セッカー氏は、2019年3月に予定されている英国の欧州連合(EU)離脱よりむしろ労働党政権の誕生が株式投資家の懸念材料になるはずだと述べていた。

  コービン党首はソーシャルメディアに公表したビデオメッセージで、金融業界の人間が「わが党が脅威というのであれば、それは正しい。われわれはその少数の人々のために仕組まれた有害で破綻しつつあるシステムに対する脅威だ。その同じ投機家やギャンブラーが08年に経済を崩壊させ、われわれはそうした人々の救済を強いられた。彼らの強欲が世界を危機に陥れ、われわれはその代価をいまだに支払っている」と主張した。

労働党のコービン党首

写真:Jason Alden / Bloomberg

  セッカー氏は27日のブリーフィングで、「私が英国株のファンドマネジャーなら、英EU離脱よりも英政権交代の可能性がより心配だ。税率引き上げや国有化、ここ10-20年続いている労働より資本を重視している経済システムが資本より労働優先に変わることを考えなければならない」と語った。

  コービン党首は「金融危機の余波に乗じて保守党は不要で極めて有害な緊縮財政を押し通した。それは公共サービスの危機や賃金下落、ここ60年余りで最も長い生活水準の低下を意味した」と説明。「看護師や教師、店員、建築業者らほとんどの生活が苦しくなった。一方で、モルガン・スタンレーのCEO(最高経営責任者)は去年、2150万ポンド(約33億円)の報酬を自ら受け取った。英国の銀行各行が支払ったボーナスは計150億ポンドだ」と指摘した。

原題:Morgan Stanley Is Right to Fear My Party, Labour’s Corbyn Says(抜粋)

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