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海外勢2カ月ぶりに連続売り越し、円高推移影響か-11月4週の日本株

  • 海外投資家の現物売越額2820億円、先物も1339億円の売り越し
  • 個人は売り越し転換、信用取引では4週連続で買い越す

TOPIXが26年ぶりの高値を付けた後、日本株相場の調整が続く中、海外投資家が2カ月ぶりに2週連続で売り越したことが投資部門別の売買データから分かった。

  東京証券取引所が30日に発表した11月4週(20ー24日)の投資部門別売買動向(東証、名証1・2部等合計)によると、海外投資家は現物株を2週連続で売り越し、売越額は2820億円となった。2週連続の売り越しは、9月第3週まで9週連続で売り越して以来。大阪取引所によると、海外勢は先物(ミニ含むTOPIX、日経平均合算)も1339億円売り越し、現物と先物合計の売越額は4159億円と前週の3363億円から拡大した。

  みずほ証券のエクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、海外勢は為替が円安時に日本株を買い、円高時は売る傾向があると指摘。第4週は「円高傾向だったため、11月初めまで買い越してきた日本株の一部を利食う動きに出た」とみる。一方、足元では円高が小休止、米国株も高値を更新しており、「投資家のリスク許容度が高まり、海外投資家の売りが止っている可能性がある」とも話した。

  第4週のTOPIXは週間で1%高の1780.56と反発。世界景気の拡大や米国の税制改革期待などが支援材料となった半面、金融規制強化への懸念で23日には中国株が急落するなど、世界的な連鎖株高の動きに不穏な動きも見られた。ドル・円相場は一時111円07銭と9月18日以来、2カ月ぶりのドル安・円高水準に振れた。

  この他の現物株の動向は、個人が2週ぶりに売り越し転換(売越額434億円)。ただし、信用取引では327億円の買い越しだった。みずほ証の三浦氏は、「日経平均が2万2000円を超えてから個人の間で先高期待が高まり、個人は強気になっている」とし、信用の買い越しは4週連続だと言う。東証が28日に公表している信用取引現在高も5週連続で増えている。

  買い越しでは証券自己が7週連続(買越額1010億円)、投資信託が2週連続(922億円)で8月1週以来の高水準。企業の自社株買いなどを反映する事業法人は2週連続(452億円)、年金基金の動向を含む信託銀行が2週ぶり(918億円)。

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