クレディS:利益の50%株主還元目指す-アジア太平洋事業の目標撤回
Jan-Henrik Förster-
アジア太平洋地域ウェルスマネジメントの目標は引き上げ
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30日にロンドンでの投資家向けイベントを開催

クレディ・スイス・グループは株主リターンの改善を目指し、純利益の50%を「主に自社株買い戻しと特別配当」によって株主に還元する計画を示した。また、アジア太平洋地域(APAC)のウェルスマネジメントおよび関連事業の目標を引き上げた。
スイス・ユニバーサル・バンク部門とインターナショナル・ウェルスマネジメント、投資銀行・資本市場事業の目標は据え置いた。ロンドンでの投資家イベントを前に電子メールで資料を配布した。
アジア太平洋地域事業の2018年税引き前利益を16億スイス・フラン(約1820億円)とする目標は撤回した。広報担当のアダム・ギシェン氏が明らかにした。
今年10-12月(第4四半期)のトレーディング環境は前四半期と「ほぼ同様」だとし、市場への依存度が高い事業の見通しは厳しいとの認識を示した。低ボラティリティーに加え高利回り債のスプレッド拡大がグローバルおよびAPACマーケッツ事業に悪影響を及ぼしているとし、APACマーケッツ部門の第4四半期調整後税引き前損益は前四半期とほぼ同水準の赤字を見込んでいることも明らかにした。
原題:Credit Suisse Aims to Pay 50% of Profit in Buybacks, Dividends(抜粋)
Credit Suisse Targets 50% Payout Plan as Turnaround Quickens (2)