中国:11月の製造業PMI、予想外の上昇-国内外で需要拡大

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  • 統計局発表の製造業PMIは51.8-市場予想51.4、10月は51.6
  • 非製造業PMIは54.8-10月は54.3
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国の11月の製造業活動を測る政府の指数は、市場予想に反してこの5年弱で最高水準に上昇した。当局の環境対策が生産に与える影響を国内外の需要拡大が打ち消した。

  国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.8。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では51.4への低下が見込まれていた。10月は51.6だった。

  同時に発表された11月の非製造業PMIは54.8で、10月の54.3から上昇した。

  世界的に需要が拡大傾向を保つ中、中国国内と海外の消費者は共に中国製品を購入しており、これが生産者物価を支えると同時に、企業の利益率を押し上げている。中国当局は同国北部が厚いスモッグに覆われることが多い冬の間、汚染物質を多く排出する工場の閉鎖ないし減産を命じたが、これが経済成長に及ぼす影響の緩衝役を堅調な需要が果たしている。

  コメルツ銀行のエコノミスト、周浩氏(シンガポール在勤)は、「誰もが予想していた循環的な減速はまだ出現していない」と指摘。製造業PMIの力強さは中国債券市場に圧力を加えるだろうとした上で、「インフレは少なくとも来年の早い時期までは続く」と述べた。

  交通銀行の劉学智アナリスト(上海在勤)は、「年末は通常、製造業が不活発な時期だ」とし、「輸出は堅調で、投資は下振れ圧力にもかかわらず依然安定的と予想されることから、来年もPMIは堅調だろう」と予測した。

  一方、ブルームバーグ・エコノミクスのリサーチャー、トム・オーリック、フィールディング・チェン両氏は、「中国は来年にかけて、不動産の減速や信用状況の引き締まりを背景に穏やかな景気鈍化に直面する」と分析。「しかしこれまでのところ、中国経済は最適の状態にとどまっている。政策当局者らは、成長とデレバレッジという相反する目的の間でいずれかを犠牲にするよう迫られることがほとんどない」と説明した。
  
  製造業PMIを構成する指数のうち、新規製造業受注は52.9から53.6に、新規輸入受注は50.1から50.8にそれぞれ上げた。鉄鋼業PMIは52.3から53.1に上昇した。

原題:China Factory Gauge Unexpectedly Rises as Global Demand Firms Up(抜粋)

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