オーストラリア、銀行不祥事の委員会調査実施へ-ターンブル首相

  • 反マネロン法違反疑惑などで野党や一部与党議員が調査求めていた
  • 「政治的不確実性」を終わらせるため調査支持-4大銀行が表明

オーストラリアのターンブル首相は30日、豪州の銀行を対象とした広範囲の調査を行うと発表した。銀行業界の不祥事に対処するよう求める野党や一部与党議員の圧力に屈した形となった。

  誤解を招く金融アドバイスの提供や金利操作の試み、反マネーロンダリング(資金洗浄)法違反の疑いなど一連の金融業界のスキャンダルについて、最大野党の労働党は数カ月前から王立委員会による調査を求めていた。一部の連立与党議員も、調査を強制する案を来週採決にかける構えを示すなど、首相に対する圧力が高まっていた。

  豪4大銀行は、王立委による調査が経済の不確実性で既に厳しい状況にある業界に不必要な混乱を与えると長い間反対の姿勢を示していたが、4行の最高経営責任者(CEO)はこの日、モリソン財務相に送った公開書簡で、「政治的不確実性」を終わらせ、金融業界に対する信頼を回復させるため「適切に構成された調査」を支持すると表明した。

  発表を受け、30日午前の取引でコモンウェルス銀行とオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、ウエストパック銀行、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)の株価は軒並み下落した。

原題:Australia to Hold Inquiry Into Banks Amid String of Scandals (2)(抜粋)

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