コンテンツにスキップする

日本株続伸、米国の景気良好と金利高-金融や鉄鋼、陸・海運株上げる

更新日時
  • 米ベージュブックやGDPで好景況確認、米長期金利2.39%に上昇
  • 世界的なハイテクからの金融シフトも影響、売買代金4兆円超え
1501805595_topix news
Bloomberg
1501805595_topix news
Bloomberg

30日の東京株式相場は続伸。米国の景気堅調と長期金利の上昇が好感され、保険や銀行、証券株など金融セクターが高く、鉄鋼や海運、陸運株の上げも目立った。世界的に半導体などハイテクから金融に投資人気がシフトしている影響も受けた。
  TOPIXの終値は前日比5.93ポイント(0.3%)高の1792.08、日経平均株価は127円76銭(0.6%)高の2万2724円96銭。

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「景況感がグローバルで上方修正されており、米国のGDPも良く、株高基調を支える要因」と指摘。また、これまで相場を先導してきたハイテク株が売り込まれている点に言及し、「物色のスイッチが市況敏感やバリュー株に移っている」との認識も示した。

Tokyo Stock Exchange and Stock Boards As Japan Shares Dip With Banks As Volatility Returns to Markets

東証内

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米連邦準備制度理事会(FRB)が29日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、11月中旬にかけ米経済は緩慢ないし緩やかなペースで成長し、物価圧力も強まり、労働市場は引き締まった。米商務省が発表した7ー9月期(第3四半期)の実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率で3.3%増と速報値の3%から上方修正され、3年ぶりの高い伸びとなった。

  FRBのイエレン議長は上下両院の合同経済委員会で、「景気拡大はセクターを越え、さらに世界経済の大半においてますます広がりを見せている」と発言。バランスシートの縮小を進めながら、引き続き金利を徐々に引き上げていくのが適切、と述べた。29日の米長期金利は2.39%と6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。きょうの為替市場では、ドル・円が一時1ドル=112円10銭台と前日の日本株終了時の111円57銭からドル高・円安に振れた。

  きょうの日本株は小高く始まったものの、前日の米国株市場でフェイスブックやアマゾン・ドット・コムといった「FANG」銘柄、半導体関連株が大きく下げた影響で日本でも電機、機械株には売り圧力が高まり、一時日経平均は94円安まで下げるなど午後前半まではプラスとマイナスを往来する方向感に乏しい展開だった。しかし、終盤にかけ先物主導で上昇基調が鮮明となり、大引け前には上げ幅が150円を超えた。この日は、世界的株価指数のMSCIスタンダード指数の銘柄入れ替えに伴うリバランスの影響があり、新規採用となる西武ホールディングスなど陸運株の上げが午後の取引で目立った。

  東証1部33業種は海運、証券・商品先物取引、陸運、鉄鋼、その他金融、保険、不動産、銀行、小売など26業種が上昇。下落は電機、その他製品、機械、ゴム製品、精密機器、情報・通信、化学の7業種は下落。

  売買代金上位では、大和証券が投資判断を強気に上げた新日鉄住金、大手メディアで東京ディズニーランド・ディズニーシーの拡張方針が伝えられたオリエンタルランドは高い。SMBC日興証券が判断を強気に上げた広島銀行も上昇。半面、米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が29日の取引で4%超急落した影響で、東京エレクトロンやディスコ、アルバックが安く、メリルリンチ日本証券が弱気判断を付けた安川電機は大幅安となった。

  • 東証1部の売買高は24億4557万株、売買代金は4兆5393億円、MSCI指数リバランスの影響で代金は前日から58%急増し、9日以来の4兆円を突破した
  • 値上がり銘柄数は1070、値下がりは878
    東証銀行株指数と電機株指数の推移
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE