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11月29日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルは上げを消す、ポンドは英EU離脱進展で上昇

  29日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が前日とほぼ変わらず。税制改革をめぐる議論に進展があったほか、一連の明るい内容の経済統計にもかかわらず、ドルは騰勢を失った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、一時1週間ぶりの高値に上昇した後、前日終値水準まで押され、100日間移動平均の付近で推移している。ドルは主要10カ国通貨のうち7通貨に対して上昇。特に円、カナダ・ドルに対して買われた。ポンドも大きく上昇した。

  連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は議会証言で、バランスシート縮小を進めながら、引き続き金利を徐々に引き上げていくのが適切だと述べた。地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、11月中旬にかけて経済は緩慢ないし緩やかなペースで成長。物価圧力も強まり、労働市場は引き締まったという。

  ニューヨーク時間午後4時29分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ドルは対円で0.4%上昇の1ドル=111円92銭。一時は1週間ぶり高値となる112円15銭まで上昇した。北朝鮮のミサイル発射をめぐる懸念は市場ではあまり重視されていないもよう。ユーロは対ドルで0.1%高い1.1847ドル。ポンドは0.5%上昇の1ポンド=1.3408ドル。

  ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱を巡るさまざまな報道を受けて大きく動き、2カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。

  30日は10月の個人消費支出(PCE)価格指数に投資家の注目が集まるとみられる。米金融当局がインフレ目標の基準とする同指数は、前月からの減速が予想されている。

欧州時間の取引

  ドル指数は一時0.2%低下した後、ロンドン時間午前11時過ぎの時点で前日終値近辺まで下げ渋った。
原題:Dollar Stays Steady While Pound Supported by Brexit Progress(抜粋)
Dollar Looks to Hold Weekly Gain as Pound Rallies on Brexit News(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種反落、ハイテク急落-国債は下げ

  29日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。アップルやアマゾン・ドット・コムなどの大型ハイテク株が売りを浴び、相場全体を押し下げた。米国債は大幅下落。米国の景気拡大が「ますます広がりを見せている」とイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が発言した後、売りが加速した。

  • 米国株は反落、大型ハイテク株に売り-税制改革巡る進展を考慮
  • 米国債は下落、FRB議長発言受け10年債利回りが上昇
  • NY原油は3日続落、OPECの減産延長合意待ち
  • NY金は反落、米GDPの伸びが市場予想上回る

  税制改革法案が上院通過に向けて駒を進める中、年初来の株式相場の上昇を支えてきたいわゆる「FANG」銘柄(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベット)が大幅下落。S&P500種の半導体・同製造装置株指数では、アプライド・マテリアルズやエヌビディアを含めた15の構成銘柄が全て下落した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて2626.07。ダウ工業株30種平均は103.97ドル(0.4%)高の23940.68。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.39%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が3日続落。石油輸出国機構(OPEC)の減産延長合意がまとまったとの確証がない中、売りが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は69セント(1.2%)安の1バレル=57.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は50セント下げて63.11ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。約1週間ぶりの大幅安となった。米実質国内総生産(GDP)が3年ぶりの高成長となったことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比1%安の1オンス=1286.20ドルで終了した。

  ナスダック100指数は1.7%安で終了。日中は2.2%安となる場面もあった。

  ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシズのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「大型テクノロジー企業は税制度をうまく操作しているため、実効税率がすでに低い。改革はどのようなものでも抜け穴をふさがなければならず、明らかにそれが狙いであるため、これらは恩恵を受けない」と話した。

  上院が税制改革法案を可決するとの期待感を受け、その恩恵が特に大きいとみられる銀行株などに買いが入り、米国株は寄り付きでは上昇していた。

  米国債は朝方、英国債とドイツ国債に追随して利回り曲線がベアスティープ化。中国のアリババ・グループ・ホールディングによる総額70億ドル規模のドル建て社債発行計画が、長期債を圧迫した。
原題:U.S. Stocks Dragged Down by Tech Rout; Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Steepen as Blocks, IG Issuance Weigh on Long End(抜粋)
Oil Pulled Lower as ‘Done Deal’ Proves Elusive on Supply Cuts(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Advance as GDP Climbs More Than Expected(抜粋)

◎欧州株:続伸、テクノロジー株下落も売り広がらず

  29日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス600指数は2日続伸した。米税制改革の影響を懸念して米国でテクノロジー株が下げ、つられて欧州でもハイテク株が売られた。売りは他の業種には広がらなかった。

  ストックス600指数は前日比0.3%高の388.04で終了。日中では1%高まで上昇する場面があった。業種別では19業種のうち12業種が上昇し、小売株は1.7%高。テクノロジー株は2.7%安となった。

  域内主要株価指数ではドイツDAXがほぼ変わらず、フランスのCAC40が0.1%高、英FTSE100は0.9%安。個別ではオカド・グループが16%高で、前日に続き大幅上昇。
原題:Europe Stocks Gain as Retailers, Banks Offset TechnologySlump(抜粋)

◎欧州債:下落、英国債が世界的な債券売りを主導

  29日の欧州債相場は下落。英国債が大幅に売られたほか、ドイツ債先物も同国インフレ率の加速を受けて下げを拡大した。

  中期国債の軟調が目立ち、利回り曲線はスティープ化。中核国債は周辺国債に比べて振るわず、スプレッドは引き締まった状態。

  英国とEUが離脱時の清算金で大筋合意したと伝わり、英国債は世界的な債券売りを主導。英10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.35%。
原題:Bund Futures Drop Amid Global Slide: End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(米国株・国債・商品を更新します.)
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