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北朝鮮リスク重視の香港ファンド、年初来成績48%-域内平均の3倍超

  • ジェン2は北朝鮮リスクが強まる一方で中国懸念は後退との見方
  • 創業者シン氏は「北朝鮮によるリスクはずっと大きい」と指摘
Reactions After North Korea Test-Fires ICBM Over Japan
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg
Reactions After North Korea Test-Fires ICBM Over Japan
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

キングドン・ キャピタル・マネジメントの元社員、カイル・シン氏が香港で創設したヘッジファンド運営会社、ジェン2パートナーズは今年10月までの年初来リターンがプラス48%に達した。北朝鮮を巡る懸念が強まる一方で中国の信用危機は和らぐとの見方に基づく投資が奏功した。

  シン氏は香港でのインタビューで、「韓国人として、北朝鮮によるリスクはずっと大きいとみていた」と指摘。北朝鮮は29日未明、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級とみられる弾道ミサイルを発射。約2カ月ぶりの挑発行為で再び緊張が高まった。

  調査会社ユーリカヘッジのデータによると、シン氏が運用する「KSアジア・アブソリュート・リターン・ファンド」の年初来リターンは、アジアに軸足を置くヘッジファンドの平均(プラス15%)の3倍を超え、域内のマルチストラテジーファンドで2位の成績となった。マーク・キングドン氏率いるキングドン・キャピタルで韓国リサーチ責任者を務めたシン氏は今年、域内全域で株価が上昇しても、主に債券に投資していた。

  シン氏の旗艦ファンドはドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利すると間もなく、韓国ソブリン債のデフォルト(債務不履行)に備えたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を購入する一方、中国ソブリン債のCDSは売却。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がミサイル試射を強行し、トランプ大統領と舌戦を繰り広げる中で韓国債の保証料は上昇し、シン氏の賭けは成功した。金融システムのリスクに取り組む中国は7%近い成長率を維持し、同国経済を巡る懸念は後退した。

トランプ米大統領、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射についてコメント

(出所:Bloomberg)

  以下のチャートは韓国と中国のCDSスプレッドが徐々に収れんした様子を示している。

Mispriced Risks

原題:Trump’s North Korea War of Words Helps Hedge Fund Gain 48% (1)(抜粋)

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