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ヘッジファンドが米税制改革前のボーナス支払いを検討すべき理由

  • 連邦税の申告時に所得を控除できる制度が撤廃か制限される可能性
  • ただボーナスの支払いが前倒しされれば思わぬ障害の公算も
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Bloomberg
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ヘッジファンド運用各社は、従業員が現行の米国の税額控除制度の恩恵を受けられるよう、年末までにボーナスを支払うことを検討すべきだ。会計事務所アイスナーアンパーのパートナー、ニコラス・ツァフォス氏はこう指摘する。税額控除制度が変更される可能性があるためだ。

  同氏は、従業員が現行の州税・地方税の控除の恩恵を確実に受けられるよう通常2月に従業員に支払うボーナスを早めに支払うよう顧客企業に対して促している。アイスナーアンパーはヘッジファンド運用会社1400社に対して助言している。米議会は税制改革法案を審議しており、税制改革により一部住民にとって、連邦税の申告の際に所得を控除できる制度が撤廃または制限される可能性がある。

  ツァフォス氏は「少なくとも来年と比較して今年は、州税・地方税の控除を受けられるためボーナスをすぐに支払った方が良い」と述べた。

  「ヘッジファンド・コンペンセーション・リポート2017年版」によれば、ボーナスが従業員1人の報酬の49-80%を占める場合もある。世界のヘッジファンド運用会社200社余りのスタッフを対象に実施した調査の報告書によると、昨年の運用成績がプラス25%を上回ったファンドの従業員は約17万9000ドル(約2000万円)のボーナスを受け取る見通しだ。

  ただ、今年のボーナスの支払いが前倒しされれば思わぬ障害がありそうだ。そうなると、従業員は1年のうちに2度ボーナスを受け取ることになり、税率は一層高くなるかもしれないとツァフォス氏は指摘。ヘッジファンド運用会社は支払いの調整について分析し、従業員と協議する必要があるだろうとの見方を示した。

原題:Why Hedge Funds Should Weigh Bonus Payouts Before Tax Shift (1)(抜粋)

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