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11月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、英EU離脱や北朝鮮などの報道で主要通貨変動

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。また英国と欧州連合(EU)がいわゆる離脱清算金で合意に達したとの報道や北朝鮮がミサイルを発射したとの報道で、ユーロやポンド、円は大きく動いた。

  さまざまなニュースが矢継ぎ早に報じられる中、ドルは不安定な動きとなった。この日は米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたパウエル理事の指名承認公聴会が上院銀行委員会で開かれた。また米議会では、民主党首脳2人がこの日午後に予定されているトランプ米大統領との会合への参加を取りやめた。上院予算委員会は、税制改革法案を可決した。

  ニューヨーク時間午後4時42分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ユーロはドルに対して0.5%安の1ユーロ=1.1844ドル。ドルは対円で0.3%高の1ドル=111円40銭。北朝鮮がミサイルを発射したとの報道に反応し、一時下げに転じる場面もあった。ポンドは対ドルで0.3%高の1ポンド=1.3352ドル。

  英国とEUがいわゆる離脱清算金で合意に達したと、英紙テレグラフが英EU双方の匿名の関係者から情報を得たとして報じた。ただその後、ポンドは一時上昇を失う場面もあった。ポリティクス・ホームが複数の匿名の英政府関係者の話として、テレグラフの報道は認識していないと伝えたことに反応した。

  米議会の民主党首脳2人が28日午後に予定されているトランプ米大統領との会合への参加を取りやめた。トランプ氏が移民や税制策を巡る意見相違を理由に、政府機関閉鎖の回避に向け自身が民主党トップと「取引することは考えられない」とツイートしたことが背景。これを手掛かりに、ドルは一時上げを縮めた。

  その後、上院予算委員会が税制改革法案を可決したことを受けてドル指数はこの日の高値に上昇した。

欧州時間の取引

  欧州時間は新たな材料待ちの中で薄商いとなった。そうした中でユーロは軟調な展開となり、1ユーロ=1.900ドルを割り込んだ。  
原題:CORRECT: USD Up as Brexit, N. Korea, Tax Action Drive FX Swings(抜粋)
Euro Steadies as Traders Wait for Fed Speakers, Data Guidance

◎米国株・国債・商品:S&P500種が高値更新、減税に向け進展で

  28日の米株式相場は上昇し、主要株価指数が過去最高値を更新した。米上院予算委員会が税制改革法案を可決し、法人税引き下げに向けて前進したことが手掛かり。米国債はまちまちとなり、10年債利回りは午後遅くに下落に転じた。

  • 米国株は上昇、S&P500種が過去最高値更新-減税に向け進展で
  • 米国債はまちまち、10年債利回りは2.32%台に小幅低下
  • NY原油は続落、OPEC減産延長に関するロシアのスタンス不透明
  • NY金は小幅高、税制改革巡る議論やトランプ氏のツイート受けて日中はもみ合い

  S&P500種株価指数は2カ月ぶりの大幅上昇となった。午後は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと伝わった後に上げ幅を縮小する場面もあった。業種別11指数では銀行が2%余り上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されているパウエル理事が金融規制の強化を考えていないことを示唆したのが背景にある。米10年債利回りは北朝鮮のミサイル発射にあまり反応せず、午後は2.33%近辺で推移した。

  S&P500種株価指数は前日比1.0%上げて2627.04。ダウ工業株30種平均は255.93ドル(1.1%)高の23836.71。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下し2.33%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。石油輸出国機構(OPEC)の減産延長合意に関するロシアのスタンスが不透明なことが嫌気された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は12セント(0.2%)安の1バレル=57.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は23セント下げて63.61ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。日中はもみ合いの展開だった。相次ぐ経済指標の発表や税制改革関連のニュースに加え、米予算協議に関するトランプ大統領のツイートを背景に、慎重な動きが広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.1%未満上げて1オンス=1299.20ドルで終了した。

  週末にかけて、上院の税制改革法案は集中的に審議される見通し。共和党のロン・ジョンソン、ボブ・コーカー両議員は法案への反対をこの日の採決の前に取り下げた。「今週は、すべて上院の共和党議員らにかかっている。異議を唱える共和党議員を賛成に回すことができるかどうかだ」と、プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は話した。

  米国債は、財務省がこの日実施した7年債入札の軟調や税制改革法案の進展を受け、上昇分をほぼ全て削った。
原題:Stocks, Greenback Gain as Tax Reform Passes Hurdle: Markets Wrap(抜粋)
USTs Pare Gains Into Close After Soft 7Y Sale, Tax Bill Progress(抜粋)
Crude Wavers Amid Russia’s Shaky Stance on OPEC Deal Extension(抜粋)
Gold Gets Whipsawed as Tax Fracas, Trump Tweet Swamp Data Deluge(抜粋)

◎欧州株:反発、ユーロ安好感-シェルが石油・ガス銘柄の上げ主導

  28日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が反発した。ユ ーロの下落が好感されたほか、ロイヤル・ダッチ・シェルが2年余りで 初めて配当を全て現金で支払うと発表し、石油・ガス株が上昇した。

  ストックス600指数は前日比0.6%高の387.02で終了。業種別の石 油・ガスは1.4%高。シェルは3.4%高で引けた。

  その他の主要指数はユーロ・ストックス50指数が0.5%高、ドイツ DAXが0.5%高、フランスCAC40が0.6%高、英FTSE100は1% 高。

  ストックス600の構成銘柄では、オカド・グループが21%高、シー メンスガメサ・リニューアブル・エナジーが9.9%高、ヴェスタス・ウ インド・システムズが8.7%高と大幅上昇
原題:European Stocks Rally as Euro Slides; Shell Leads Energy Gains(抜粋)

◎欧州債:アイルランド短期債が堅調、副首相辞任を好感

  28日の欧州債相場では、アイルランドの短期債が堅調。スキャンダ ルの渦中にあった同国副首相が辞任に合意し、総選挙の可能性が回避さ れたことを好感した。薄商いで新規発行も乏しいなか、ドイツ国債先物 は狭いレンジ内の動きに終始した。

  フィッツジェラルド副首相の辞任で総選挙が回避された後、アイル ランド5年債の利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下。

  英国は入札を通じ、クーポン4%の2060年1月償還債を4億ポンド 発行。応札倍率は2.21倍だった。英政府はまた、12月5日にクーポ ン0.75%の23年7月償還債を27億5000万ポンド、7日にクーポン1.5% の47年7月償還債を22億5000万ポンドそれぞれ発行する計画を発表。

  ユーロ圏国債の発行は引き続き薄い。最新のECB統計は、12月を 前にECBが買い入れを前倒しして進めていたことを裏付けた
原題:Irish Front-End Rallies, EGBs Steady: End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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