ビットコインはチューリップの再来-涙で終わるかもとグリフィン氏
Nico Grant-
今の株価評価は標準よりかなり引き伸ばされた水準だとグリフィン氏
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議会は法人税率を過度に低く下げようとしているのではないかと同氏


ヘッジファンド運営会社シタデルの創業者であるケネス・グリフィン氏は、仮想通貨ビットコインを巡る現在の熱狂について、オランダで数世紀前に起きたチューリップブームのようだと主張した。
グリフィン氏は27日のCNBCとのインタビューで、「ビットコインはペテンだろうか。それは違う。だが、こうしたバブルは涙で終わる傾向があり、このバブルがどんな終わり方をするか心配している」と語った。
同氏は株式市場全体の今のバリュエーション(評価)に関しては、低金利と低インフレ、収入のまずまずの伸びがけん引役となり、標準より引き伸ばされた水準との認識を示す一方、「相場の上昇はイニングでいえば7回に入っているが、強気相場の典型的な熱狂状態にはない」と分析した。
さらに米国の税制改革について、個人の税制改革案はよく考え抜かれたものだとしながらも、議会が法人税率を過度に引き下げようとしているのではないかと発言。「法人税率は20%ではなく、25%前後で着地させるのではないかと考えていた。だが、細部にこだわる価値は恐らくない」と述べた。
原題:Citadel’s Ken Griffin Says Bitcoin ‘Bubble’ May End in Tears(抜粋)