米アマゾンとウォルマート、サイバーマンデーで買い物客獲得競争
Spencer Soper-
27日のオンライン販売は前年比17%増の66億ドルへ
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百貨店が休業の27日に買い物客はネット通販で特売品探し

米国の年末商戦は好スタートを切った。インターネット販売が1年で最高となるサイバーマンデーの27日も、この勢いは持続しているようだ。
アドビ・システムズによると、ネット販売額はニューヨーク時間27日午後4時30分(日本時間28日午前6時30分)時点で約34億ドル(約3800億円)と、前年比で17%増加し、27日の売上高が66億ドルに達するとの見通しに沿ったペースとなっている。11月1日から11月26日までオンライン販売は434億ドルで、前年同期を上回っている。

2017年の年末商戦について話すカウエンの小売りアナリスト、オリバー・チェン氏
アマゾン・ドット・コムとウォルマート・ストアーズは、薄型テレビや玩具、小型機器などの値引き合戦で買い物客獲得にしのぎを削っている。百貨店のメイシーズやシアーズ・ホールディング、JCペニーといった伝統的な小売業者が27日にそろって店舗を休業する空白をオンライン販売が埋めるチャンスになると、DAデービッドソンのアナリスト、トム・フォルテ氏は指摘する。
2000万に上るウェブサイトで買い物客800万人の動向を追跡するヒットワイズのアナリスト、ジョン・フェット氏のリポートによると、アマゾンは感謝祭と翌日のブラックフライデーのネット販売で、オンライン小売業者上位50社の電子商取引額の55%を占め「楽勝」した。ウォルマートは大きく水をあけられ8.8%で2位だったという。
原題:Amazon and Wal-Mart Duke It Out With Cyber Monday Deals (3)(抜粋)