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世界で最も割高な住宅市場、18年も悲観論者を寄せ付けず一段高か

  • 今年は11%上昇、来年も5-10%値上がりへ-不動産コンサルタント
  • タイトな供給や低金利、親からの住宅購入資金援助が価格高騰に拍車
Views Of Cheung Kong Property Developments Ahead Of Earnings Announcement
Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg
Views Of Cheung Kong Property Developments Ahead Of Earnings Announcement
Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg

高騰する香港住宅市場がすぐに冷え込む兆しは見えない。

  香港の住宅価格は今年に入って11%上昇した。懐疑的な人々は世界で最も割高な香港住宅市場のバブル破裂を予想し、政府が多くの課税や住宅ローン規制を通じて価格高騰を抑制すると見るが、市場はその逆の動きを見せている。

  香港を一望できる「ピーク」地区の高級住宅から未開発の宅地まで幅広く高値を更新。中環(セントラル)地区の中心にある高層ビル「中環中心(ザ・センター)」は香港のオフィスタワーの売却額としては過去最高を記録した。

  サビルズの宅地開発・投資担当幹部のレイモンド・ホー氏は「市場が今、非常に熱いのは、ホットマネーが殺到しているためだ。さらに記録を塗り替えるだろう」と予想した。

  UBSのグローバル・リアルエステート・バブル指数では香港は住宅バブルの危険性が指摘されているが、不動産コンサルタントのコリア-ズ・インターナショナル・グループによると、一般大衆向けの住宅価格は来年、8ー10%上昇する見通し。不動産コンサルタントのナイト・フランクの予想では、一般大衆向け住宅価格は来年5%上昇し、高級住宅は8%の値上がりが見込まれるという。

  香港の住宅市場が減速見通しを引き続きはねつけると強気派が予想する理由は5つある。1つめは、供給を上回る需要だ。毎年市場に供給される新築民間住宅は平均2万戸で、外国人購入者に対して課される高率の印紙税を回避できる中国本土からの新たな永住者年間2万人を辛うじてカバーできる数にすぎず、ほかの購入需要には対応しきれていない。ブルームバーグ・インテリジェンスによると、7-9月(第3四半期)の売れ残り集合住宅戸数は2015年以来の低水準だった。

Demand Outstripping Supply

  2つめは借りやすさだ。資金力の豊富なデベロッパーは買い手を引き込むため最大限の努力を惜しまない。サンフンカイ・プロパティーズはカリナン・ウエストのプロジェクトで26日発売した物件について、買い手に購入価格の最高120%の融資を行う。90%は新規購入用で、残り30%は既存の住宅ローンの返済用だ。他のデベロッパーも家具購入のためのリベートや当初3年間は利払いのみの融資などを提供している。

  3つめは低金利だ。金利先高観の中でも銀行間の住宅ローン顧客の獲得競争は激しい。HSBCホールディングスは他行の低金利に対抗する条件を提示しており、一部顧客に対しては2%未満の金利で貸し出している。

Easy Liquidity

  4つめは両親からの住宅購入資金援助だ。新規の住宅購入者にとって最大の障害は、香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)の融資比率に基づき最低40%の頭金の工面が必要なことであり、父母から資金援助を受けることになる。HKMAは若い住宅購入者が親に頼るケースが増えており、住宅購入資金を既存の住宅ローンの借換資金で一部充当するケースがあると警告している。

Refinancing On The Rise

  最後は土地価格の高騰だ。中国本土のデベロッパーによる積極的な入札が香港の土地価格を過去最高水準に押し上げている。2月には中国本土企業2社が沿岸部の土地1平方フィート(0.0929平方メートル)当たりに過去最高の2万2118香港ドル(約32万円)を支払った。このコストは最終的に開発が完了した場合、集合住宅価格を引き上げることになり、近隣不動産のオーナーも期待を高める。

Record Levels

原題:World’s Priciest Housing Market Seen Defying Doomsayers Into ’18(抜粋)

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