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パウエル氏は変化もたらすか、それともイエレン第2版-28日に公聴会

  • 民主党はイエレン現議長の路線継承を、共和党は規制緩和を支持
  • パウエル氏は公聴会で、党派間の対立緩和に努める可能性がある

米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたパウエル理事の承認公聴会が今週、上院で開かれる。金融政策運営やウォール街の監視を巡り、共和党と民主党の議員はパウエル氏に対しそれぞれ相反する要求を行う可能性が高い。

  パウエル氏はトランプ大統領が指名し、現在、共和党が上院の過半数を占めていることから、指名が承認されることに疑いの余地はない。より予測が困難なのは、パウエル氏の見解が政治的なスペクトラムのどの位置に来るかということだ。パウエル氏の指名承認公聴会は、上院銀行委員会で米東部時間28日午前9時45分から始まる予定。

Fed Insiders Push for Radical Policy Review as Powell Era Dawns

パウエルFRB理事

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  コンパス・ポイント・リサーチ・アンド・トレーディングの政策調査ディレクター、アイザック・ボルタンスキー氏は「パウエル氏は質問への回答全てにおいて巡航高度での安定飛行を続ける」と予想。「金融当局の正常化政策および現在検討中の規制緩和に支持を表明しつつ、どちらに関しても明確なコミットは避けるだろう」と続けた。

  ただ議員らは、パウエル氏からより明確な見解を引き出そうとするだろう。同氏はFRB理事としての5年間、バーナンキ前議長とイエレン現議長の政策に対して公に支持を表明してきていることから、議員の間では所属政党にかかわらず、発言がパウエル氏自身の見解なのか、それとも指導者への忠誠心の表れなのか判断が難しいとみる向きも多い。

  パウエル氏はここ2週間に議員やスタッフらと会談してきた。上院銀行委の所属議員は全員、公聴会の前に同氏と話す機会が与えられた。

  上院銀行委の民主党筆頭理事であるシェロッド・ブラウン議員(オハイオ州)は、公聴会でパウエル氏に対し、金融規制緩和に向けた動きが進むことで危機再発の可能性が高まるとの懸念を伝える可能性がある。

  ブラウン議員は14日、パウエル氏との会談後のインタビューで、クオールズ銀行監督担当副議長について特に懸念していると述べた。クオールズ副議長はジョージ・W・ブッシュ元大統領時代に財務省高官を務めたほか、パウエル氏同様プライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社カーライル・グループで勤務した経験もある。ブラウン議員は、危機後に導入された金融規制をクオールズ氏が大きく押し戻さないとの確約をパウエル氏から得たい考えだ。

  一方で上院銀行委のクラポ委員長(共和、アイダホ州)は、ブラウン議員とは反対の方向性をパウエル氏に期待している。

  クラポ委員長は、「規制の重荷を適切に調整する必要性をパウエル氏が理解していることを確認したい」と述べた。
  
原題:Powell Is About to Show Whether He’s Change Agent or Yellen 2.0(抜粋)

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