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アップル投入予定のホームポッド、アマゾン・エコーを3年遅れで追撃

米アマゾン・ドット・コムが2014年、音声認識機能「アレクサ」搭載のスピーカー端末「エコー」を発売したことは、「ホームポッド」の開発が始まって2年が経過していた米アップルへの不意打ちだった。エコーを解体・分析したアップルのエンジニアは、エコーは音質が劣ると判断し、より優れた製品作りを目指して作業を続けた。

  その約2年後、アレクサがピザの注文や部屋の照明のオン・オフ操作などもしてくれるとあって、エコーはヒット商品になった。一方、ホームポッドの開発は幾度かの中止・再開を含め紆余曲折が続いたと、事情を知る関係者らは言う。アップルはデジタル音声アシスタント「Siri(シリ)」など、エコーへの強力な競合品を出現させるのに必要な材料がそろっていたにもかわらず、アクセサリーの一つというホームポッドの位置付けを変えることはなかった。

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ホームポッドVSエコー

Illustration: Tracy Ma

  アップルは来年、ホームポッドを350ドル(約3万9000円)で発売予定だが、これには競合品が持つ機能の多くが備わっていない。例えばエコーなら、「スキル」と呼ばれる音声認識アプリによるアマゾンからの商品購入などさまざまな用途があり、グーグルが今年発売した「グーグルホーム・ミニ」にも似た機能がある。だがホームポッドの使い道は主に、アップル・ミュージックからの楽曲の再生、アップル製品に連動するスマートホーム家電の操作、iPhone(アイフォーン)経由のメッセージ送信に限られている。

  社外秘の情報だとして匿名を条件に話した関係者の1人は、アップルは「極めて大きなチャンスを逸した」と指摘した。アップルはコメントを控えた。

Keynote Address Opens Apple Worldwide Developers Conference

ホームポッドを発表するアップル幹部(6月5日、2017年)

Photographer: Justin Sullivan/Getty Images North America

  アップルは18年のホームポッド出荷台数を400万台と予想していることを供給業者に伝えたと、事情を知る関係者は話している。一方、アマゾンは15年の市場投入からこれまでに1500万台のエコーを出荷したと、CIRPのアナリストは推定する。

  アップルが今後どこかの段階でホームポッドの機能を拡充し、他社の音楽サービスもサポートするようになることは考えられるが、それまで同社は、ハードウエアよりも電子商取引でよく知られる企業の製品に追随することを余儀なくされる。

  • アレクサに関するポッドキャストへのリンク
    Amazon.com Inc. Holds Product Reveal Launch

    アマゾンのエコー

    Photographer: Daniel Berman/Bloomberg

原題:Why Apple’s HomePod Is Three Years Behind Amazon’s Echo (2)(抜粋)

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