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【先週の新興市場】トルコ・リラと中国株が下落、メキシコ・ペソ上昇

更新日時
  • トルコ・リラ、対米ドルで過去最安値に下落
  • 中国株式が下落、国債利回りは3年ぶり高水準

24日終了週の新興市場は引き続き底堅い展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で低インフレ継続の見通しが示され、ドルを圧迫したことが背景にある。新興市場の株式は週間ベースで上昇し、8月以降で最長の4週連続高。通貨も4週連続で上昇し、9月上旬以来の長期堅調となった。

主なニュース:

  • トルコの10年債利回りは過去最高水準に上昇し、トルコ・リラは対ドルで過去最安値に下落。NATO軍事演習中の対立を巡る懸念が広がったほか、トルコの有力者がイランによる米国の制裁回避を支援した可能性が米国の訴訟で明らかになるとの観測が背景。
  • 中国株式が下落。中国国債の売りが続いて利回りが3年ぶり高水準に上昇したことが新興市場のセンチメントに響いた。
  • メキシコ・ペソは今週の新興国通貨で上昇率トップ。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回協議は終了し、前進の兆候を残した。メキシコ中銀政策会合の議事録がタカ派的な語調だったことも、ペソを支援。
  • ブラジルのテメル大統領とマイア下院議長は22日、年金改革法案の採決を12月第1週までに行う方向で合意した。

アジア:

  • 韓国ウォンはアジア通貨の中で上昇率トップ、来週の金融政策会合を前に買いが入った。通貨当局はウォンの動きを注意深く監視しており、金融市場を安定に導く政府役割を過小評価するべきではないと財務省当局者が発言。
    • トランプ米大統領は北朝鮮をテロ支援国家に指定、制裁強化を表明。
  • 中国本土の上海総合指数は週間ベースで2週連続安。当局が上昇抑制に動くとの懸念が広がる。

EMEA:

  • トルコ・リラは先週一番の値下がり通貨。エルドアン大統領がインフレ高進にもかかわらず利上げをしないよう中央銀行に圧力をかけていることを背景に、リラへの圧迫が続いている。
    • 大統領の上席顧問が後期流動性ウィンドウの金利について、来月の政策会合を待たずいつでも引き上げることができると述べたことを受け、リラは安値から一部戻した
  • 南アフリカのランドは週間ベースで2週連続上昇。
    • 備考:南アフリカを「BB」に格下げ、見通し「安定的」に変更-S&P
  • ジンバブエではエマーソン・ムナンガグワ氏が大統領に就任。

中南米:

  • 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回協議は目立った進展なく終了。米高官は米国とメキシコ、カナダが来年3月までに再交渉で合意することは不可能ではないと述べた。
    • 次回協議は来年1月23ー28日、カナダのモントリオールで予定
    • 11月9日に開催されたメキシコ中銀政策会合では、過半数がインフレ圧力の強まりを予想していたことが議事録で明らかになった

今週のデータ:

11月27日メキシコ10月の貿易収支
11月28日ブラジル11月のFGV消費者信頼感
11月30日中国11月製造業PMI・非製造業PMI
インド7-9月のGDP
韓国中銀政策会合
南アフリカ10月貿易収支
12月1日ブラジル7-9月のGDP
中国11月の財新製造業PMI
韓国11月の物価、貿易統計

原題:EM Review: Turkish Woes, China Equity Slump, Mexican Peso Rally(抜粋)

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