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【債券週間展望】長期金利は上昇か、日銀オペ減額受けた超長期債重し

  • フラット化するとオペ減額リスクがあり買いにくい-メリル日本証
  • 強かった短中期と超長期でカーブ修正のイメージ-SMBC日興

11月第5週(11月27日-12月1日)の債券市場では長期金利の上昇が予想されている。日本銀行が残存25年超の国債買い入れオペを減額したことで、30年債や入札が実施される40年債を中心に売り圧力がかかりやすいとの見方が出ている。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは22日に0.02%と2週間ぶりの低水準を付けた。好需給や来年度の国債発行計画で30年債と40年債の減額観測が買い圧力になった。一方、この日は25年超のオペ減額で30年債と40年債が売られたことを受けて、一時0.035%まで上昇した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「特に超長期ゾーンに金利上昇圧力がかかりそうで、10年金利もつられやすい」と予想。40年債入札については、「今後もイールドカーブがフラット(平たん)化するとオペが減額されるリスクがあり、買いにくい雰囲気がある」と言う。

25年超のオペ減額についてはこちらをご覧下さい。

新発10年債利回りの推移

  財務省は28日に40年利付国債入札を実施する。10回債のリオープン発行で、表面利率は0.9%、発行額は5000億円程度となる。30日には2年利付国債入札が予定され、表面利率は0.1%に据え置かれる見込み。発行額は2兆2000億円程度となる。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「40年入札に懸念が出てきた上、国内勢が売っている可能性がある中期では、マイナス金利が深い2年債を積極的に買う人もおらず、超長期と短中期は荷もたれ感が出てくるかもしれない」と予想する。一方、「10年債は日銀オペで需給が締まりやすい上、20年債はキャリーロールを取る需要が根強い」との見方を示した。

  日銀が先月末に発表した11月の国債買い入れオペの運営方針によると、27日に残存1年超5年以下、29日には5年超10年以下と10年超のオペが予定されている。30日夕には12月の運営方針が発表される予定。各年限の買い入れ額のレンジについて、市場では据え置かれるとの見方が出ている。

市場関係者の見方

*T

◎メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 40年入札はオペ減額を受けてどこまで調整されるか。1%を超えるかどうかがひとつの節目
  • 日銀オペの運営方針は特に変更なし、短国買い入れ残高のめどは引き下げの可能性も
  • 長期金利の予想レンジは0.02%~0.06%

  
◎SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • これまで強かった短中期と超長期ゾーンのカーブ修正のイメージ
  • 10年債は需給が締まりやすい一方、高値警戒感もある
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~0.05%  

  
◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 金融市場にはっきりした方向性がない中、良好な需給が目立つ
  • 40年と2年の入札は投資家需要で無難消化も、高値警戒感から上値は抑えられる
  • 長期金利の予想レンジは0.01%~0.06%

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