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アジアの主要中銀総裁、任期切れ迫る-交代でも政策継続の方向

  • 日本、中国、韓国、インドネシア、台湾で数カ月以内に任期満了
  • 来年4月に任期満了の黒田日銀総裁は再任が有力視されている
General Views of the Bank of Japan Headquarters Ahead of Monetary Policy Meeting
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
General Views of the Bank of Japan Headquarters Ahead of Monetary Policy Meeting
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

アジア太平洋地域の主要国・地域では向こう数カ月のうちに中央銀行総裁の交代ないし再任が見込まれている。しかし人は代わっても政策はさほど変化しないようだ。

  これらの国・地域とは日本、中国、韓国、インドネシア、台湾、ニュージーランド。米連邦準備制度など世界の他の中銀が金融政策引き締めへと漸進する中、韓国が来週にも利上げを実施すると一部エコノミストが予測するなど、こうした傾向がアジアにも近く波及する可能性がある。

  しかしアジアの全般的な政策見通しは中銀トップの交代に伴い変化することはないと予想される。中国人民銀行(中央銀行)の次期総裁は、高リスク融資の締め付けを強めながらも実体経済へのキャッシュフロー維持に取り組む国務院の指示に従う必要がある。日本では来年4月に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁再任が有力視されている。黒田氏が引退を選んだとしても、タカ派が後任に起用されると予想する人は少ない。

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は、「北東アジアの新中銀総裁選びで最重要な要素は政策の継続性になる可能性が高い」と指摘した。
  
  韓国銀行(中央銀行)の李柱烈総裁は来年3月31日に任期満了を迎える。中銀総裁の続投は法律で禁じられていないが、1970年代以降、再任された総裁はいない。李総裁が朴槿恵前大統領から指名されたことも、再任の確率は低いとされる根拠の一つだ。

  台湾は20年ぶりに中銀総裁選びを行っている。ブルームバーグの直近のエコノミスト調査によれば、2月に任期を終える彭淮南総裁の後任に最有力なのは楊金龍副総裁。着実な経済成長と来年の落ち着いたインフレ率上昇が見込まれる中、中銀総裁の交代でも政策見通しは変わらないと考えられている。エコノミストは来年の緩やかな金融引き締めを予想している。

  インドネシア銀行(中央銀行)のマルトワルドヨ総裁は来年5月に任期満了となる。現在1期目の同総裁はもう1期続投可能。

  ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁の今年9月の任期切れに伴い、暫定的に後任を務めているスペンサー総裁代行は来年3月に正式な後任総裁にポストを譲る。
  
原題:Evolution Not Revolution Seen in Asia’s Central Banker Reshuffle(抜粋)

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