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スイス政府、安定調達比率の導入延期-バーゼル3の先行き懸念深まる

  • スイス連邦会議、NSFRへの今後の対応を2018年末に検討へ
  • 米財務省は導入延期を勧告、EUでは法案審議が難航
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Photographer: Philipp Schmidli
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Photographer: Philipp Schmidli

スイス政府は国際的な銀行流動性規制である安定調達比率要件(NSFR)の実施を先送りした。米国や欧州連合(EU)での遅れを受けて「バーゼル3」の先行き懸念が強まっている。

  スイスの連邦会議は22日、当初は来年1月1日に予定していたNSFRの導入を少なくとも来年末まで延期した。2014年にバーゼル銀行監督委員会によってまとめられたNSFRは、銀行に危機を乗り越えるのに十分な資金を確保させる狙いがある。

  今回の決定でクレディ・スイス・グループやUBSグループといったスイスの銀行は、初めて同規制の対象となることで被り得る競争上の不利益を免れる。

  米財務省はNSFRが「適切に調整、評価されるまでは」導入延期を勧告しており、EUではNSFRを組み込んだ法案が提出されたものの議会審議は難航している。欧州と米国の当局はバーゼル3の検討が完了した大部分の項目を徐々に実施に移しているが、バーゼル委員会はバーゼル3の枠組みの最終化に必要となる措置について合意形成に難航している。

  バーゼル委員会の広報担当者はスイスの決定についてコメントを控えた。

原題:Swiss Bank-Funding Rule Delay Puts Pressure on Basel Timing (1)(抜粋)

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