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11月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、FOMC議事録公表後に下げ幅拡大

  22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。ドル指数は最新の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表された後、9月下旬以来の安値をつけた。議事録は、当局者の多くが「近い将来」の利上げが引き続き適切だと認識する一方、数人がインフレの低さに懸念を示していたことを明らかにした。

  ドルは主要10通貨の全てに対して下落。円とスウェーデン・クローナに対しては1%余りの下げとなった。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.7%低下。ユーロは対ドルで0.7%上げて1ユーロ=1.1824ドル。ドルは対円で1.1%安の1ドル=111円18銭。
  ドルはこの日、米国債および原油相場の上昇、予想を下回る米耐久財受注、ミシガン大消費者マインド指数の低下といった材料が重なり、朝方から下げ続けた。円に対しては一時111円14銭と、9月20日以来の安値まで売られた。

  ユーロはFOMC議事録の公表後、日中高値の1ユーロ=1.1827ドルに上昇した。ユーロについてはこのほか、ドイツで大連立の復活により政局の行き詰まりが解消する可能性が報じられたことが支援材料となった。

欧州時間の取引

  ドル指数はロンドン時間の早い時間に10月20日以来の安値をつけ、その後下げ幅をやや縮めた。欧州とロンドンを拠点とするトレーダーによると、インフレ期待が下振れする「多少の兆候」があるとのイエレンFRB議長の発言でアジア時間にドルが下げており、それを踏まえてレバレッジ投資家がドル売りに出た。
原題:Dollar Extends Pre-Thanksgiving Decline After Fed minutes(抜粋)
Dollar Hits One-Month Low as Emerging Stocks Hit Six-Year High(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500ほぼ変わらず-原油と金は続伸

  22日の米株式相場では、S&P500種株価指数がほぼ変わらず。前日は一時2600の大台に乗せる場面もあった。この日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)会合(10月31-11月1日)の議事録によると、近い将来の利上げは適切だと多くの当局者が判断した。ただインフレ低迷の中で、今後の政策の道筋について意見の相違は残った。

  • 米国株はS&P500種がほぼ変わらず-安値から戻す
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.32%
  • NY原油は大幅続伸、58ドル台-米国の在庫減少で買い
  • NY金は続伸、ドル下落で-FOMC議事録が低インフレに言及

  S&P500種は一時の下げをほぼ埋める展開となった。感謝祭の祝日を翌日に控えた薄商いで、この日の出来高は30日平均を20%余り下回った。

  S&P500種株価指数は0.1%未満下げて2597.08。ダウ工業株30種平均は64.65ドル(0.3%)安い23526.18ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて2.32%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続伸。米国の原油在庫が減少したことから買いが入った。石油輸出国機構(OPEC)が減産延長を決定するとの期待も背景にある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比1.19ドル(2.1%)高い1バレル=58.02ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は75セント高の63.32ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルの下落が買いを誘った。連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によると、インフレ低迷の中で今後の政策の道筋について意見の相違は埋まらなかった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.8%高の1オンス=1292.20ドルで終えた。

  ジェフリーズの為替ストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏はFOMC議事録について、「当局者らはなおインフレの問題を議論しており、意見の相違が生じるのは主にそれが原因のようだ」とし、「12月の利上げは確実に選択肢になっているようだが、2018年については依然やや不確実だ」と述べた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は21日、拙速な利上げはインフレ率を2%の目標未満にとどめてしまうリスクがあると警告した。

  アルパイン・ファンド(ニューヨーク州パーチェス)のファンドマネジャー、マーク・スペルマン氏は議事録が発表される前に、「経済が順調な状況では利上げに反対する要素はない」とし、「ドルに問題はなく、インフレの問題もない。純粋に、米国はゼロ金利政策という緊急措置を極めて長期間続けてきており、今それを正常化しつつあるというだけのことだ」と述べた。  
原題:Dollar, Stocks Drop as Fed Minutes Tilt Dovish: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps in New York as U.S. Supply Drop Adds to OPEC Optimism(抜粋)
PRECIOUS: Gold Climbs as Fed Minutes Show Talk of Low Inflatio(抜粋)

◎欧州株:3営業日ぶりに下落、ドイツ株が大幅安

  22日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が3営業日ぶりに下落した。ユーロ上昇が響いたほか、テクノロジー株が下落した。一方、小売株は買われた。

  ストックス600指数は前日比0.3%安の387.06で終了。業種別のテクノロジーは1.3%下落した。小売りは0.5%高。

  域内主要株価指数は、ドイツDAXが1.2%安、フランスのCAC40指数が0.2%安、英FTSE100指数は0.1%高。DAXの下げはほぼ2週間ぶりの大きさ。
原題:European Stocks Retreat as Tech Declines Outweigh RetailerGains 
Stock Rally Pauses, Dollar Down Before Fed Minutes: Markets Wrap(抜粋)

◎欧州債:短期債中心に売り、利回り曲線フラット化-英国債変わらず

  22日の欧州債市場では、中核国の国債が短期債を中心に売られた。だが、市場予想に届かなかった米耐久財受注とドル安で米国債が上昇したのを受け、ドイツ5年債は午後に下げ幅を縮小した。英国政府は3月に示した目標に比べ国債発行額がやや膨らむとの見通しを明らかにしたものの、英国債相場に影響は見られなかった。

  中核国債の利回り曲線は朝方にフラット化。ECBのクーレ理事がECBの金利ガイダンスは時間とともに重要性を増し、ある時点で資産購入終了との結び付きが切れるほどになるだろうと語ったことが材料視された。

  23日は米国と日本が祝日となるため、取引は短期筋が中心だった公算が大きい-みずほ

  55億ユーロの買い戻しが実施されたイタリア短期債は比較的堅調英政府は2017ー18年度の国債発行額の目標を1142億ポンドから1151億ポンドに引き上げたが、英10年債は前日比でほぼ変わらず。
原題:Curves Flatten, Gilts Unmoved by Budget: End of Curves,Spreads(抜粋)

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