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FOMC議事録:利上げペース巡る議論が注目点か-22日公表

  • 低インフレ続くも労働市場の過熱巡る懸念が示される可能性
  • FF金利先物市場が織り込む12月利上げの確率は90%超

米連邦準備制度理事会(FRB)は東部時間22日午後2時(日本時間23日午前4時)、今月1日まで2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表する。

  米金融当局者は緩やかな利上げの方針を打ち出してきたが、最新の議事録では労働市場の過熱を巡る懸念の高まりが示されるかもしれない。その場合、インフレ率が2%の目標を引き続き下回る中でも、さらなる引き締めの観測が強まることになりそうだ。

  FOMCは1日公表の声明で、米経済が「底堅いペース」で成長し続け、失業率は「一段低下した」として景気判断を引き上げていた。10月の米失業率は4.1%と16年ぶりの低水準に改善しており、議事録に記される討議内容は、当局が12月に追加利上げし、2018年にも数回の利上げを支持するとの投資家の予想を裏付ける可能性がある。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「失業率の低下は当局者の思考プロセスに大きな影響を及ぼしていると見受けられる。当局はリスク管理の観点から政策を捉えており、リスクとは動きがあまりにも遅いことを意味する」と論じた。

Job Market Overshooting?

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向を踏まえると、投資家が織り込む12月利上げの確率は90%を上回り、来年3月の利上げの確率も50%台に上昇。議事録を受けて、こうした見方がより強固になるかもしれない。

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「当局者の当面の利上げ見通しについての感触が得られるだろう。はっきりとした表現ではないかもしれないが、『利上げが近く適切となるだろう』といったものになるのではないか」と指摘した。

December A Lock?

  一方で、MUFGユニオンバンクのチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「今のところ底堅い成長となっているが、来年の利上げの道筋は確定的ではない。当局者のうちインフレを巡って態度を決めかねているのが『多数』『幾人』『一部』『数人』のいずれなのか、人数を見極めたい」としている。

  資産価格に対する懸念も、利上げ継続のもう一つの理由とされるかもしれない。ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト経済学教授は、「インフレ加速がなければ、当局は利上げペースを遅らせるか、引き締めの必要性をインフレに加えて金融の安定性にも関連付ける形でメッセージを変更しなければならないだろう」と語った。

Out of Reach

原題:Fed Debate Over Rate-Hike Pace in Focus Amid Strong Job Market(抜粋)

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