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【個別銘柄】新電池TDK高い、THKや富士電上昇、すかいらく下落

更新日時
  • TDKは世界初のオールセラミック固体電池開発
  • すかいらく、筆頭株主の米ベインが全株売却、需給悪化懸念

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  TDK(6762):前日比5.9%高の9340円。小型の表面実装部品(SMD)技術を用いた世界初となる充放電可能なオールセラミック固体電池「セラチャージ」を開発。一般的電池に用いる電解液を使用せず、セラミック固体電解質を介し充放電する。充放電サイクルは条件により1000回以上が可能、直列、並列の接続で容量と電圧を増やすことができ、モノのインターネット(IoT)デバイスなどへの今後の採用を見込む買いが入った。

  THK(6481):5.8%高の4270円。クレディ・スイス証券は投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を4300円から5000円に上げた。旺盛な受注に生産能力が追いついていない中、今後は着実な能力増強効果が顕在化し、低位にとどまっているコンセンサス予想の上昇を見込んだ。2019年3月期の営業利益予想を450億円から470億円、再来期を500億円から520億円に増額。来期の予想PERで14.9倍と割安なバリュエーションの是正も進むとみる。

  オークマ(6103):5.5%高の7480円。東海東京調査センターは、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価は6950円から9050円に変更した。産業機械向けに好調な受注が続いており、9月から上昇傾向が続いている株価に依然上昇余地があると分析。来期は生産数量の拡大に伴い、新工場による生産効率改善の効果が出てくるとの見方を示した。

  すかいらーく(3197):4%安の1610円。すかいらく株3890万株を保有する筆頭株主だったベインキャピタルは22日、東証の立会外取引で全て売却(株式振替手続完了予定は28日)。日本アジア証券の清水三津雄エクイティ・ストラテジストは、ベインによる保有株式の売却はこれまでもあったが、売却株数が発行済み株式の2割にあたることからさすがに需給悪化が懸念されたとの見方を示した。一方で、今後はいつ売りが出るのかという潜在的な不安はなくなるとも言う。

  富士電機(6504):3.1%高の844円。SMBC日興証券は目標株価を780円から950円に上げ、投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続した。世界的な生産設備自動化の進展でFA関連分野が拡大傾向にあり、パワー半導体ではFAやEV化加速が寄与すると分析。18年3月期以降の業績予想を増額した。

  日本ペイントホールディングス(4612):米企業に買収提案をしたとの一部報道を受けて東京証券取引所は午前10時41分から同社株の売買を一時停止。売買停止直前は4.5%安の3535円。21日に米アクサルタに全額現金での買収を提案した、とロイター通信が報道。野村証券は、報道が事実なら補完関係がある一方、資金需要が発生すると指摘。アクサルタの時価総額は9000億円超で、仮に買収する場合は日本ペイHは何らかの形で資金調達を行う可能性があると分析した。メリルリンチ日本証券も、財務体質は盤石だが、有利子負債での調達に加え、株式での資金調達が含まれる可能性がありEPS希薄化リスクを伴うとみる。

  小野薬品工業(4528):3.2%高の2504.5円。メリルリンチ日本証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を2800円から3000円に上げた。抗がん剤「オプジーボ」の成長魅力が高まる一方、株価は薬価改定リスクへの警戒で調整が進んだが、厳しい薬価前提を置いても営業利益は今期推定の524億円(会社計画は500億円)から24年3月期に1167億円と年率14%の成長が可能とみる。

  大塚ホールディングス(4578):2%高の4913円。みずほ証券は目標株価を4500円から5150円に上げた。17年12月期の営業利益予想を1170億円から1255億円に増額(会社計画は前期比19%増の1200億円)、来期を1360億円から1550億円に見直した。医療関連事業の費用効率化、7月に米国で激しい双極性障害(躁うつ病)1型の維持療法が承認されたエビリファイ、米国再申請が受理された利尿薬のトルバプタンの売上高上積みが主要因としている。

  SMC(6273):2%高の4万8790円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を4万8000円から5万3000円に上げた。半導体関連を中心とした空気圧機器の需要拡大により最高利益更新が続くと予想。半導体関連以外も、アジアの自動化投資の拡大や市場シェア上昇で、好調な需要環境が続く見通し。第2四半期に数量効果と原価低減の進展を主因に、主要地域における営業利益率が同証想定を上回ったことなどを考慮し業績予想を引き上げた。

  日本特殊陶業(5334):3.7%高の2629円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2400円から3000円に上げた。設備投資計画は同証が警戒していたより規律があるほか、テクニカルセラミック関連事業の収益改善が軌道に乗ってきたと分析。2年連続の投資計画の大幅下方修正や固定費増加の抑制で、自動車関連セグメントの利益は年率3ー4%程度の成長は可能との見方を示した。

  コマツ(6301):2.6%高の3691円。野村証券は、中国建設機械工業会による10月の油圧ショベル需要は前年同月比81%増、コマツは46%増だったとし、堅調な状況に変化は見られなかったと指摘した。コマツの10月の建機稼働時間は同0.4%減となったが、これは共産党大会の開催で国営企業中心に工事が一時止まった影響が大きく、実態の変化ではないとみる。

  味の素(2802):2.6%安の2049円。SMBC日興証券は、目標株価を2370円から1900円に下げた。同社の海外食品部門は商品ポートフォリオを調味料から加工食品に拡大、先進国を含めた成長を目指そうとしているが、高成長実現の経営対応力やスピード感、競争に勝つ商品力が不十分と分析。21年3月期の事業利益1370億円以上、年率平均9%増とする会社側の利益成長目標に対し、4.3%増にとどまるとみる。

  丸和運輸機関(9090):1.7%安の2563円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を2050円から2000円に下げた。物流品質が高い食品物流、成長が続く米国系大手電子商取引(EC)業者向けのラストワンマイル当日配送に注力するが、ドライバー不足などコスト増で利益貢献に時間を要すると分析。18年3月期の営業利益予想を49億5000万円から47億円、来期を61億円から55億円に減額した。

  高砂熱学工業(1969):4.4%高の2096円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、国内外の大型工事の寄与によるスケールメリット顕在化や、個別案件での工期遅延問題の回避、労務および建設資材に関わるコスト管理施策の浸透で19年3月期以降のマージンは高水準で推移するとみている。目標株価を1940円から2170円に引き上げた。

  エボラブルアジア(6191):6.4%高の2410円。10月度の月商(取扱高)は前年同月比60%増の44億4719万円だった。

  サインポスト(3996):21日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)し、上場2日目で付いた初値は公開価格2200円に対し3.9倍の8530円だった。金融機関や公共機関向けのシステムコンサルティング事業やソリューション事業、イノベーション事業を展開しており、18年2月期の営業利益計画は前期比90%増の3億2500万円。終値は9050円。

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