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日ペイントH:米アクサルタに買収提案、決定すれば速やかに公表

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  • アクサルタの買収実現すれば今年最大の国内案件に
  • 何らかの形で日ペイントHが資金調達を行う可能性-アナリスト
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Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg
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Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

塗料メーカー国内最大手の日本ペイントホールディングスは22日、米アクサルタ・コーティング・システムズに対して買収を提案したと発表した。M&A助言会社レコフのデータによると、2017年の日本企業が手掛けた最大の買収は武田薬品工業による米アリアド・ファーマシューティカルズの買収で約54億ドル(6000億円)。アクサルタの買収が実現すれば国内最大の案件となる。

  日ペイントHの買収提案についてはロイター通信が報道。日ペイントHは「報道されている会社に対して提案を行ったことは事実」としたうえで「当該提案に対し両者間が合意に至るとの確約はない」と文書で発表した。開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表するとしている。

  ロイター通信は、事情に詳しい関係者2人の情報として日ペイントHがアクサルタに対し全額現金による買収提案を行ったと報道。このうち1人の関係者は、日ペイントHはアクサルタの20日の株価終値33.54ドルにプレミアムを上乗せした金額を提示していると話したと伝えた。米アクサルタの時価総額は21日終値ベースで約83億ドル(約9260億円)。

  この報道よりも前にアクサルタとオランダの塗料メーカーアクゾノーベルは、両社が合併に向けて進めていた交渉を打ち切ったと発表。日ペイントHは昨年12月に 米塗料会社ダン・エドワードを買収しており、塗料メーカーとして世界のメジャーを目指す方針も打ち出している。

  野村証券の岡嵜茂樹アナリストは22日のリポートで、日ペイントHは、日本や中国などアジアでの売り上げ比率が高く、一方でアクサルタの売り上げ比率は欧米の割合が高いことなどから「補完関係はあるだろう」と指摘した。さらに、原料コストの低減や研究開発の効率化などで「シナジー効果が創出される可能性がある」とした。

  さらに、米アクサルタの時価総額が9000億円を超えていることもあり、買収する場合には日ペイントHは何らかの形で資金調達を行う可能性があるとの見解を示した。日ペイントHの22日時点の時価総額は1兆1503億円。

  日ペイントHの22日の株価は、一時前日比6.5%安の3460円と約9カ月ぶりの日中安値をつけ、4.5%安の3535円で取引を終えた。

(情報を追加して更新します.)
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