コンテンツにスキップする

イエレン議長:インフレ率の減速容認すれば危険、2%未満定着も

  • インフレ期待がやや下振れしたとの一部兆候あると認める
  • 景気循環のぶれを招く政策は望まない-NY大のイベントで発言
イエレン議長

イエレン議長

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg
イエレン議長
Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は21日、拙速な利上げはインフレ率を2%の目標未満にとどめてしまうリスクがあると警告するとともに、将来の物価上昇に対する期待が下振れしている可能性を示す「一部の兆し」があると語った。

  イエレン氏はニューヨーク大学で開かれたイベントで、司会を務めたキング前イングランド銀行(英中央銀行)総裁に対し、「インフレ率の減速を容認して当局のインフレ目標を長期間、達成せずにいれば、極めて危険な事態となり得る」と指摘。金利をあまりにも長く超低水準に維持することのリスクにも言及した。

  イエレン氏は「それが危険である理由の一つは、インフレ期待も下振れする可能性があるからだ。そして、大幅に低下したとは実際に思わないが、多少の兆候はある。それは非常に望ましくない状況だ」と述べた。

Almost convinced

  また政策金利が従来の基準から見て極めて低水準にあることから、将来景気低迷に見舞われた場合に金融当局が緩和策によって対処する余地は以前よりも狭まっているともコメント。「緩和策の早急過ぎる解除は一連の危険を伴う形でインフレ率を目標未満にとどめるリスクがある。一方で、緩和解除のペースが遅過ぎることにもリスクがあり、労働市場は非常に急ペースで引き締まる可能性がある」と話した。

  イエレン議長は12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定にはっきりした形で言及することはなかったが、「われわれは好況と不況を繰り返す政策は望まない」と聴衆に語り掛けた。投資家は12月のFOMCでの利上げはほぼ確実とみている。

原題:Yellen Says It’s Dangerous to Allow Inflation to Drift Lower(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE