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ロンドンから大陸への銀行大移動、18年序盤開始か-英EU離脱控え

英国の政治家らは欧州連合(EU)離脱を巡る企業不安を払拭(ふっしょく)しようと来年早々の合意を目指し取り組んでいるが、一部の業界にとって遅過ぎるようだ。

  離脱交渉に重要な進展がない限り、グローバル展開する銀行は来年序盤に人の移動を開始する。英離脱前にEU域内に確実にオフィスを確保するためだと、事情に詳しい関係者が語った。銀行側が計画をまだ始動させていないとしても、来年の早い時期の行動開始を止める手立てはメイ英首相にほとんどないという。

  ソシエテ・ジェネラルのセブラン・カバンヌ副最高経営責任者(CEO)は今月、「来年が始まった時点で何らかの明確な方向性が出なければ、銀行業界は決断せざるを得ないだろう」と話していた。同行はパリでの雇用を300人増やすとし、「移行には約1年かかるだろう」と付け加えた。

  離脱交渉が何カ月も膠着(こうちゃく)状態にある中で、ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレー、UBSグループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)などが来年1-3月(第1四半期)に人とインフラ、資本をEU域内の新しいトレーディング拠点に移し始めるだろうと、関係者が計画は非公開だとして匿名を条件に語った。銀行がこうした移転をできるだけ遅らせるとしても、必要なベテラン従業員を置いたフルスケールの業務拠点を域内に整えるには少なくとも1年はかかるとみられる。

  デービス英離脱担当相は2年間の移行期間について合意を得ようとしているが、銀行の目には小出しかつ遅過ぎる策に映っているかもしれない。EU当局者の1人は来年第1四半期について、銀行が「後戻りできなくなる限界」と呼んでいる。

Here’s Where U.K. Banking Jobs Might Be Headed

原題:Brexit-Hit Banks Said to Start Moving Staff Abroad in Early 2018(抜粋)

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