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豪中銀:当面の金利据え置き示唆、賃金伸び悩みを懸念-議事録

  • 賃金圧力がいつ顕在化するかなど、賃金巡る不透明感は強い
  • 競争面の圧力がインフレ見通しを圧迫-豪中銀

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は21日、今月7日に開いた政策決定会合の議事録で、フルタイム雇用者の伸び拡大にもかかわらず、賃金上昇見通しへの信頼感が低下しているとの認識を示し、より長期にわたって低金利が続く可能性を示唆した。豪中銀は同会合で政策金利を1年3カ月連続で据え置いた。

  議事録は賃金圧力がいつ、どの程度の速さで顕在化するかや、それによってどの程度インフレ圧力が増すことになるかを巡り不透明感がかなり強いと説明。インフレ見通しは競争圧力の高まりや賃金見通し、賃金コストが物価に転嫁されるペースに影響されると指摘した。

  豪州の労働市場は日本や米国、英国、ドイツが陥ったような低い失業率が賃金増加につながらない状況に向かっているとの豪中銀の懸念が議事録から読み取れる。豪州の家計は債務が積み上がっており、国内総生産(GDP)の半分を占める消費の見通しへのリスクも高まっている。その結果、豪州の政策金利は当面、過去最低の1.5%にとどまる公算が大きい。

Going Nowhere

  キャピタル・エコノミクスのポール・デールズ氏は「賃金の伸びが『徐々に拡大』し、『インフレ加速が見込まれる』との豪中銀の認識に関する不確実性が強まっていることが今回の議事録で浮き彫りになった」と指摘。「『失業率は低下し続けているにもかかわらず、多くの国で賃金が伸び悩み、コアインフレ率は低水準にとどまっている』とのコメントから、豪中銀が他国の経験から学び始めていることが分かる」と述べた。

原題:RBA Frets Over Wage Growth, Signaling Rates to Remain on Hold(抜粋)

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