ロシュの株価急伸-抗がん剤と血友病治療薬の第3相試験で好結果
Naomi Kresge-
TECENTRIQ併用投与で肺がんの進行遅らせる効果
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競合するメルクやブリストル・マイヤーズの株価は下落
20日のチューリヒ株式市場で、ロシュ・ホールディングの株価が急伸した。抗がん剤「TECENTRIQ」と血友病治療薬「HEMLIBRA」のそれぞれの臨床試験で好結果を発表したことが好感された。
ロシュによると、TECENTRIQ(一般名:アテゾリズマブ)と同社の既存の抗がん剤である「アバスチン」、化学療法剤を併用投与した第3相試験で、肺がんの進行を遅らせる効果が示された。
HEMLIBRA(一般名:エミシズマブ)については、米食品医薬品局(FDA)が16日、血液凝固第8因子に対するインヒビターを保有する血友病A患者向けに承認したが、20日発表の第3相試験結果は、エミシズマブがより広範囲の血友病治療薬市場で競争できる可能性を示唆する内容だった。
ロシュ株は一時7%値上がりし、取引時間中としては3月2日以来の大幅高となった。一方、がん免疫療法の分野でロシュと競合する米メルクやブリストル・マイヤーズスクイブ、英アストラゼネカの株価は下落した。
原題:Roche Shares Jump Following Successful Studies for Two Drugs (3)(抜粋)
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